転職成功者インタビュー

堂本食品株式会社
奥野正史さん(仮名・開発) 28歳

妻が喜んでいるのが何より嬉しい。あとは仕事で結果を出すのみ。

鶏卵を生産する農場管理の仕事から、食品メーカーの開発職へキャリアチェンジをした奥野さん。"食"という括りでは同じだが、まったく異なる仕事に就いて1年。やりがいや苦労、生活の変化、そしてこれから。私生活も含め、この1年間を振り返っていただいた。

※本記事の内容は、2016年3月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで26日間

転職前

業種
畜産業(鶏卵の生産・販売)
職種
農場の管理(生産管理)
業務内容
生産計画の策定や人員配置、現場で日々行っている検品・包装・出荷手配作業などの管理、トラブル対応など

転職後

業種
食品メーカー(佃煮・和惣菜の製造・販売)
職種
開発
業務内容
業務用食品の開発。飲食店やホテル・老人介護施設・学校などで提供される食事(給食)や、スーパー・コンビニで販売されている弁当・総菜など。

新卒時に不採用になった企業からのオファー。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

創業100年を超える佃煮・和惣菜のメーカーの開発職として、主に既存商品のリニューアルに携わっています。社名をご存知の方はあまりいらっしゃらないと思うのですが、飲食店やホテル・老人介護施設・学校などで提供される食事(給食)や、スーパー・コンビニで販売されている弁当・総菜に当社の商品が多く使用されています。

入社前のご経歴を教えてください。

鶏卵を生産する会社の農場で現場のリーダーをしていました。生産計画の策定や人員配置、現場で日々行っている検品・包装・出荷手配作業などの管理、トラブルへの対応などが主な仕事です。また、生産性を高めるための現場改善に取り組んでいました。

転職のきっかけは?

飼料開発を希望して入社しましたが、まずは現場の経験を積むために農場に配属されました。その後、農場での仕事が評価され、責任ある立場になっていきました。ただ、開発職を希望していた私は、複雑な気持ちでした。このままだと開発への異動は難しいのではないか、と思うようになったのが転職を意識し始めた理由です。

また、子どもが生まれたことも大きなきっかけでした。妻も私も広島で子育てをしたいという気持ちが強かったのですが、農場は県外にもあるため転勤の可能性がありました。また農場は山奥にあるため、住む場所も利便性の低い郊外でした。そのため、もう少し便利な場所に住みたいという思いもありました。

転職活動はどのように進めましたか?

私は農場での管理業務経験しかなかったため、開発職への転職は簡単ではないと思いましたが、大手転職サイトに登録しました。すると、登録直後にリージョナルキャリア広島からメールが届き、すぐに面談をしてもらいました。そのとき紹介してもらったのが堂本食品でした。私はこの会社との”縁”を感じ、選考を希望しました。

というのも、実は学生時代にも堂本食品の選考を受けたことがあり、そのときは不採用となっていたのです。当時から会社の雰囲気が良く、『この人たちと一緒に仕事ができたら楽しいだろうな』と思っていたのですが、一度不採用となっていることもあり、今回面接に進む可能性は低いと予想していました。しかし、コンサルタントに「奥野さんなら面接に進んでいただけますよ」と言われ、喜んで選考を受けるに至りました。

今の会社に決めたポイントは?

いろいろなことを経験でき、成長できると感じたところが大きいです。前向きに取り組む人や挑戦する人を受け入れ、応援する風土がとても素晴らしいと感じました。

また以前と変わらず、会社の雰囲気が良さそうだと感じた点もポイントです。良い意味で肩の力が抜けている、自然体な方が多いなという印象です。

人があっと驚くような新商品を開発したい。

転職していかがでしたか?

正直に言うと、現在の仕事には苦戦しています(苦笑)。前職では管理やオペレーションが主だったため、一日の計画を立て、それを着実に実行することが主な仕事でした。しかし、今の仕事はまったく違います。

目指しているゴールはあるものの、アプローチ方法には答えがありません。原料や調味料、調理方法が多様であり、それらを組み合わせてゴールを達成するためには、自分で答えを見つける必要があります。

まだまだ経験や知識が足りず、試作を繰り返して経験を積み上げる日々です。成功体験も少ないですが、テーマをクリアできた時はとても嬉しいです。この仕事には近道はありませんが、こうした経験を積み重ねて、早く新商品開発ができるようになりたいです。人があっと驚くような新商品を開発して、会社の売上に貢献することが目標です。

転職して良かったと思うことは?

新しいことに挑戦しているので苦労も多いですが、やりがいを感じられることです。前職でもいろいろと考えていたつもりでしたが、今思えば『何も考えていなかったな』と思えるほどです。今の仕事は、覚えることや考えることがたくさんあります。しかし、一歩踏み出して挑戦できていることは本当に良かったと思います。

困っていることや課題はありますか?

入社以来、かなり太ってしまいました・・・。元々、太りやすい体質でしたが、仕事柄試食は付き物で、勉強のため先輩の試作も積極的に食べるようにしています。試食も仕事の一環なので、避けるわけにはいきません。

前職では農場の中を動き回っていたので、体を動かすことができましたが、今はあまり動きません。ですから、オフの日にはしっかりと体を動かさないといけないと思っています。このままでは、着る服がなくなってしまうかもしれません・・・(笑)。

生活面の変化はありましたか?

妻は、街に近くなったことで喜んでいます(笑)。家の近くには大型ショッピングモールがあり、休日には子どもを連れてよく遊びに行っています。私たちが住んでいるエリアは、子育てをしている家族が多く、我が家も初めての子育てなので、近くに育児相談できる人たちがいるのは妻にとって助かるようです。

また、休みの日については、前職は生き物相手でシフト制の勤務だったため、長期休暇もありませんでした。しかし現職では長期休暇もあり、年間で30日近く休みが増えたと思います。

それから、妻の地元が北九州なのですが、実家に帰りやすくなり、義両親も遊びに来ることがあるため、妻はとても喜んでいます。全体的に考えると、妻が喜んでいることが多いかもしれませんね(笑)。でも、私にとってはそれが一番良かったことかもしれません。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

偉そうなことは言えませんが、自分の知らないことや経験のないことでも、まずは飛び込んで一生懸命頑張ることで何とかなると思います。誰かがやっていることなので、自分にもできないことはないはずです。だからこそ、まずは飛び込んでみることが大切だと思います。

もちろん、そこで合わないことや想定外のことに直面することもあるでしょう。しかし、そのような状況に直面した場合でも、一生懸命向き合って前向きに捉えることで、克服することができると信じています。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

『良い人そう』それが奥野さんの第一印象でした。実際にお話をしてみても、誠実で朗らかで、心がまっすぐな好青年でした。奥野さんは「堂本食品で働く人たちは自然体な人が多い」と話していましたが、奥野さん自身もとても自然体で、すぐに堂本食品社の雰囲気に合う人だと感じました。

また、お話をする中で、自分を高めていくために挑戦できる環境を求めていることが伝わってきました。入社して1年、今はまだ「生みの苦しみ」の中にいらっしゃるようですが、奥野さんならきっとそこを乗り越えて活躍される日が来ると確信しています。あっと驚くような商品を開発されるのを楽しみにしています!

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