転職成功者インタビュー

一般社団法人広島県観光連盟
川村早苗さん(仮名・観光商品開発) 32歳

大好きな広島の魅力を国内外に発信!地元広島で見つけた、「やりたい!」と思える仕事。

「国連職員になる」という目標を抱き、在外公館派遣員勤務や海外大学院への留学など様々な経験を積んできた川村さん。あらためて自身のキャリアと将来を考えた結果、「大好きな広島をベースにして、地域に貢献したい」という想いに行きつく。

自身のキャリアの特殊性から「何ができるのかよくわからない」「経験を活かせる仕事は地元にないのでは」と考えていた川村さんだったが、リージョナルキャリア広島の支援によって「自分の経験を活かせそう」「やってみたい」と思える仕事と巡り合う。

現在は、国内外の観光客に対して広島の魅力を発信すべく、魅力ある観光商品の開発に取り組む川村さんの転職体験談を紹介しよう。

※本記事の内容は、2021年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで303日間

転職前

業種
国連機関
職種
プログラムマネージャー
業務内容
発展途上国の人材育成を目的としたオンライン研修の企画、実施

転職後

業種
観光振興
職種
プロダクト(観光商品)開発
業務内容
広島ならではの新しい魅力ある観光商品(観光プロダクト)の開発

国連職員を目指してきたが、「いつかは広島」という想いもあった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

広島県観光連盟(以下「HIT」)のプロダクト開発グループで、新しい生活様式に対応した観光商品(観光プロダクト)の開発に携わっています。
ぶ  国内・海外の観光客に対して、価値があり、熱狂でき、「また来たい」と思ってもらえるような、広島ならではの新しい魅力を発掘しており、その中で私は「食」と「文化・歴史」を担当しています。

「広島×食」と言うと、牡蠣やお好み焼き、レモンなどがすぐに思い浮かぶと思いますが、それ以外の知られていない広島の食材をプロモートすると同時に、それらを観光と繋げる企画を検討しています。わかりやすい例ですと、畑で収穫体験をして、その場で調理して食べられるプラン作り、といったものです。

また「文化・歴史」については、こちらは非常に範囲が広いのですが、「食」とは異なり、私がHITに入社した段階では方針が決まっていなかったため、グループメンバーとブレインストーミングをしながら方針策定から携わっているところです。

まだ詳しくは言えませんが、活かしきれていない広島の文化・歴史を切り口にした観光プロダクトを開発中です。

入社前のご経歴を教えてください。

大学を卒業後、一般社団法人国際交流サービス協会へ入会し、在外公館派遣員として在オマーン日本国大使館で勤務していました。大使館では、使節団の来訪に伴う各種調整・手配業務や広報業務など、運営のための多岐にわたる業務に携わっていました。

3年の任期を満了し、日本に帰国後、コンサルティングファーム勤務を経て、国連職員を目指してノルウェーの大学院へ進学。大学院を修了後は、広島にある国連の関連機関で発展途上国の人材育成を目的としたオンライン研修の企画・実施に携わっていました。

転職のきっかけは?

まず、大学院の修士論文を執筆していた時、「本当に国連職員を目指すのか?」と、あらためて真剣に考えました。国連職員を目指して、仮に採用となった場合、勤務地を選ぶことはできず、基本的には海外勤務となる可能性が高くなります。

それを目標にやってきたものの、考える中で心境の変化もありました。私自身、広島が地元ですし、広島が大好きです。広島で暮らしているパートナーとも既に結婚をしていました。家族との距離も近いので、漠然とではありましたが「いつかは広島をベースにしたいな」とは思っていたんです。

ただ一方で、広島には自分の経験を活かしたり、やりがいを感じられる仕事はないのではないか、逆に私のことをおもしろいと評価してくれる職場もないのではないかとも感じていました。「広島で暮らす」ということの不安が大きく、真剣に向き合っていなかったんです。

そんななかで国連の関連機関のスタッフとして広島で働く機会を得ることができ、やりがいも大きかったのですが、時差のある海外の関係者とのやりとりも多く、働き方が不規則で長時間労働になることもありました。

また、契約社員で基本的には3ヶ月ごとの契約更新のため、どこか気持ちが落ち着かず、もう少し長期目線で働ける職場が良いなと感じるようになり、本格的に転職について考えるようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずはインターネットで「広島×海外」「広島×国際」といったキーワード検索をしました。そうするといくつかの求人がヒットしたのですが、どれも「○年の実務経験」や「○○経験必須」となっており、私の経験が特殊ということもあるかと思いますが、それらに該当しないため、半ば諦めかけていました。

そんななかで唯一、私の経験でも対象になりそうなHITの求人を見つけ、その求人を取り扱っていたのがリージョナルキャリア広島だったため、すぐにエントリーしました。

それまで転職支援会社の存在自体は知っていたのですが、どんなサービスなのかは詳しく理解していませんでした。そのため、面談やその後の細やかなフォローなど、サービスを利用してみて「もっと早く利用すれば良かった」と素直に思いました。

「自分にもできそう、むしろ、やってみたい」と思える職場との出会い。

今の会社に決めたポイントは?

HITの役割、職務内容に魅力を感じたという点が大きいですが、私の海外での経験や視点を評価してもらえた点、活かせると言ってもらえた点もとても大きいです。

私の経歴を見ると「幅広くいろいろなことができそう」とか「海外関連の業務に対応できそう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何か一つの専門性を深めてきたわけではないので、実は私自身は自分に何ができるのかよくわかっていなかったんです。コンサルタントの瀬川さんにも「自己評価が低いですね」と言われました(笑)。

でも、瀬川さんとの面談や実際に面接をしたHITのチーフプロデューサーである山邊さんに私の経験を評価してもらい、そこで初めて「自分にもできそう」「やってみたい」と思いました。

それと、山邊さんのキャラクターというか、シンプルに「この人と働くとおもしろそう」と思った部分もあります。

一般社団法人と聞いて、やはり最初は堅そうなイメージがありましたし、これまで比較的自由な働き方をしてきたので、組織風土も気になっていたのですが、「山邊さんみたいな方が上司なら大丈夫だ」と安心感がありました(笑)。

実際、職場の皆さんはとてもオープンで、カジュアルスタイルだったりフリーアドレスだったり、とても働きやすい職場です。

生活面の変化はありましたか?

それほど大きな変化はありません。ただ、前職はフルリモートで、現職ではオフィスに通勤をしていますので、朝が早くなりましたね。でもそれも健康的になったとポジティブに捉えています。

現職でも希望をすればフルリモートで勤務することも可能なのですが、私は実際に会って同じ空間で一緒に仕事をするのが好きですし、雑談を含めたコミュニケーションの中から新しいアイディアや発想が生まれることもあるので、好んで出社しています。

週1日だけはリモート勤務にしていますが、今後も基本的にはオフィスに出社して仕事をしたいと思っています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

今回の私自身の経験から、キャリアや仕事のことで悩んだり迷ったりした時には、まずはコンサルタントに相談してみると良いと思います。

先程もお話しした通り、転職支援会社がどういった存在であるか私も詳しく知らなかったですし、リージョナルキャリア広島しか利用した経験がないので他との違いも正直わからないのですが、でも、本当に細やかにサポートをして頂きました。

理想の転職ができたことはもちろん、聞き上手なコンサルタントと話をしているうちに、自分自身の気持ちや考えが少しずつ整理できたのもありがたかったです。それだけでも価値のあることだと思いました。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

最初にお話ししたのは、川村さんがまだノルウェーの大学院に在籍中で、日本に帰国されて修士論文を執筆されているタイミングでした。川村さんも仰っている通り、大学院への進学もそうですが、それまでは国連職員になることを目標にキャリアの選択を行い、それに向かって着実に歩みを進めておられました。ただ、家族のことや、今後、どこでどんな風に生きていくのかを考える中で心境の変化もあり、弊社にご相談を頂きました。

最初の面談の時には、川村さんもまだ気持ちの整理ができていなかったようで、これまで積み上げてきたことを手放す寂しさや、違う世界で自分が必要とされるのかという不安でいっぱいな印象でした。その後も、定期的にやりとりを行う中で、今回、広島県観光連盟とのご縁を取り持たせて頂きました。

川村さんは、積み上げてきたことを手放したり諦めたわけではありません。目標を持ってキャリアの選択をしてきた結果として、それが今に繋がったのですから、正に「connecting the dots」ではないでしょうか。川村さんが開発された観光プロダクトを体験できる日を楽しみにしています!

関連情報

求人情報

TOPインタビュー

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る