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自動化ソリューションで、世界最高峰・最先端を支える。

ローツェ株式会社
代表取締役社長 藤代 祥之

更新日:2018年1月10日

2006年(平成18年) 京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻 修士課程修了
2006年(平成18年) ローツェ株式会社入社
2009年(平成21年) ソフトウェアソリューション部長
2013年(平成25年) 専務取締役
2015年(平成27年) 代表取締役社長
※所属・役職等は取材時点のものです。

世界中の工場で稼働する搬送装置。

当社は半導体ウエハおよびFPD(フラットパネルディスプレイ)の搬送と自動化システムの専門メーカーです。社名である“ローツェ”とは世界最高峰であるエベレストの並びに位置する山の名前です。エベレストの最高峰もローツェ峰の支えがあってこそであり、我々もローツェ峰のように最先端である半導体・FPD・ライフサイエンス産業を支えられる存在になりたい、そのような想いが込められています。

会社設立から32年。今では、あらゆる電子機器に組み込まれている半導体デバイスの生産ラインに当社のロボットや装置が使われおり、信頼性の高い搬送装置として、世界中の工場で稼働し続けています。また、大学や製薬会社の研究室において、医療分野での応用が期待されているiPS細胞などの培養に、当社の細胞培養装置が使われています。

一貫した独自製品の開発、製造、販売、サポート体制とグローバルネットワークにより、自動化に対する様々なニーズを満たすソリューションを提供しています。

年齢、性別、国籍、新卒・中途、全く関係ない。

私は2015年、35歳の時に創業者である崎谷より代表のバトンを引き継ぎました。崎谷は40歳の時にローツェを創業したのですが、自分がローツェを創業した時の年齢よりも若い人に社長を引き継ぐと決めていたようです。またベトナムと台湾にあるグループ会社の社長も彼らが30代前半の時に社長を任されています。

当社には年齢や性別、国籍など関係なくやる気のある人に役割を与える文化があります。もちろん新卒入社か中途入社かも関係ありません。実際に、生え抜きの部長は一人のみで他は皆中途入社です。2年ほど前に管理部に中途入社した女性は、前職での経験は違いましたが入社1年半で総務課長になってもらいました。

とにかく意欲のある人には役割を与え、新しいことにチャレンジすることでどんどん成長してもらいたいと思っています。会社としても、例えば、毎年全社員を対象に実施しているTOEICの試験やベトナム工場での研修、海外子会社の外国人社員や海外からのインターン受け入れなど、チャレンジや成長するキッカケを意識的に与えるようにしています。

ベトナム工場での研修は新卒入社ですと3ヶ月から最長で7.5ヶ月、中途入社でも職種を問わず入社直後に1ヶ月間、技術系の職種は半年程実施しており、ローツェに入ってきた人は必ず、期間は違えど入社後すぐのタイミングでベトナムで研修を受けてもらうことにしています。

変化し続けることに慣れてほしい。

言うまでもなくこの30年でグローバルな競争は激しさを増し、生き残りを賭けた戦いが続いています。ローツェにはもともとチャレンジする文化があるものの、このような時代、環境下においてはまだまだだと思っています。

一人一人がこれまで以上にチャレンジして成長をしていかなければ、個人も企業も生き残れない、そんな時代なのです。

当社はシリコンバレーやシンガポール、上海などにも拠点を展開していますので海外の人と接することは日常的にありますが、彼ら彼女らの成長意欲や成果へのコミットメント、スピード、そして評価への拘りは、日本を中心に見れば強烈です。しかし、グローバルの視点で言えばそれが当たり前ですし、逆に日本の方が特殊なのです。

我々はグローバルで戦っているわけですから、そのような人たちと協調すると同時に、一方ではそのような人たちと戦って勝たなければいけない。ですから、もっともっとフレキシブルでないといけませんし、ワールドワイドにビジネスをすると言うことがどういうことか、感覚を養っていかなければならないと思います。社員には変化しないことに慣れるのではなく、変化し続けることに慣れてほしいと思っています。

チャレンジし続けられる人と共に戦っていきたい。

私の経営者としてのミッションは、これから30年50年とローツェがグローバル競争の中で勝ち残るための事業や組織、そして新しい文化を作り上げることです。そして、それは私一人では実現できません。今いる社員一人一人の力が必要ですし、欠けているピースもあります。

そこを埋めるために中途で入ってくる人に力になってもらいたい。上場企業ではありますが、まだまだ個人の力量に頼る面もありますし、リソースも限られます。その限られたリソースを使って、目的のためにそれぞれの立場で問題解決をしていってもらいたい。

自分で言うのもヘンですが、ローツェは今とてもおもしろいタイミングではないかと思います。チャレンジして成長したい人はぜひ当社に来てください。出戻りも歓迎です。実際に出戻りの社員も4名います。外に出ることもチャレンジだと思っていますから。出ることで外から客観的に見れるでしょうし、外を知った人が戻ってきてくれるとすごい戦力になります。出た人が戻りたいと思えるような会社にしていきたいですね。

それと、先程申し上げたように私は35歳で先代から社長を引き継ぎましたから、何年後になるかわかりませんが、35歳より若い人に経営のバトンを渡せるように頑張ります。渡される方も大変かもしれませんが(笑)。

編集後記

チーフコンサルタント
瀬川 泰明

35歳という若さでグループ従業員1,100名を超えるグローバル企業のトップに立った藤代社長。インタビューの合間合間で近くの社員に気さくに話しかけられている姿を拝見しましたが、これだけの組織のトップでありながら社員との距離が非常に近く、自然体でオープンかつフェアなお人柄が印象的でした。

ローツェは変化を恐れずチャレンジする人にとっては最高の環境だと思います。また、これまで少し躊躇があった人にとっても一歩踏み出してみようと思える、そんな環境であると感じました。それは藤代社長が人の可能性を信じているからに他なりません。今後のローツェのチャレンジ、そして成長がとても楽しみです。

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