転職成功者インタビュー

株式会社中電工
八田友博さん(仮名・施工管理) 43歳

40歳を過ぎての転職。安定よりもチャレンジの道を選ぶ。

工事現場の職人からスタートし、施工管理として経験を積んできた八田さん。実務をこなしながら一級管工事施工管理技師の資格を取得し、課長職も務めていた。そのまま大過なく勤め上げれば、それ以上のポストにも就く可能性があったかもしれない。会社に特段の不満もなかった。それでも転職を決めた理由はただ一つ、「もっとチャレンジしたい」。

家族のことも考えると、転職はリスクも孕んでいた。しかし、チャレンジすることを決意できたのは「家族がいたからこそ」だという。いま彼は東証一部(現:プライム市場)上場企業への転職を実現し、日々奮闘している。40歳を過ぎてチャレンジの道を選んだ八田さんにお話をうかがった。

※本記事の内容は、2015年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで77日間

転職前

業種
設備工事
職種
ダクト工→施工管理
業務内容
ダクト工を経て地場設備工事会社へ入社。商業施設、マンション、学校などの設備工事に係る施工管理業務を担当。

転職後

業種
設備工事
職種
施工管理
業務内容
商業施設、複合施設、プラントなど大型建造物の設備工事に係る施工管理業務を担当。

今、踏み出さないと一生後悔する。後悔は、したくない。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

前職と同じ施工管理の仕事をしています。職人時代も含めてずっと建設業に関わっており、主に空調設備工事や管工事などに携わってきました。しかしながら、難易度や要求度の高さは、転職によって格段にレベルアップしました。

現在の会社は大手企業を顧客に持ち、最新技術を取り入れた高度な現場が少なくありません。私はこの業界に30年以上携わっていますが、まだまだ学ぶことが多く、日々勉強を続けています。

入社前のご経歴を教えてください。

地元の商業高校を卒業後、建設・設備工事の現場で職人として働き、さまざまな現場で経験を積んできました。特に空調のダクト工としての技術を現場で磨くことができました。

しかし32歳になったとき、現場で50歳、60歳まで続けることは難しいと感じ、施工管理を目指して地元の中堅建設会社に入社しました。

実務の傍ら「一級管工事施工管理技士」の資格を取得。もともと勉強はあまり好きではなかったので苦労しました(笑)。経験に加えて資格を持つことで、仕事の幅が広がり、課長職にも就くことができました。

転職のきっかけは?

施工管理として、より大きな現場、より高度な仕事に挑戦したいという思いが強くなったことです。入社して13年が経ち、そのまま勤め続ければ仕事も生活も安定していたと思います。しかし、自分が望むような経験を積むためには、転職が必要だと考えるようになりました。既に40代に入っていたのですが、『やるなら今しかない』と思い、すぐに行動を起こしました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職サイトに登録したところ、リージョナルキャリア広島のコンサルタントからスカウトメッセージをもらい、そのコンサルタントに紹介されたのが今の会社でした。地元では有名な企業であったため、これはすごい縁だと思いました。

私はためらいなく、この会社に転職することを決断しました。転職活動も、登録したサイトもリージョナルキャリア広島だけでした。今の会社に引き合わせてくれたコンサルタントに感謝しています。

今の会社に決めたポイントは?

施工管理としてスキルアップしたいという願いを叶えるためには、理想的な環境だと思ったからです。自分には縁がないと思っていた会社ですが、このチャンスを逃すわけにはいかないと思いました。

転職したことで強くなった、家族の絆。

転職していかがですか?

上場企業に転職することで収入が上がったことは確かです。しかし、私は高い待遇を求めて転職を決めたわけではありません。むしろ、取り組める仕事のレベルアップを求めていました。現在の職場は私の希望を実現できる環境であり、大変満足しています。

困っていることや課題はありますか?

現在、介護福祉施設や工場の空調設備関連の、大規模な現場を担当しています。毎日が勉強で、日々新たな課題に直面することで、正直にいえば疲れたり難しかったりすることもあります。

しかし、これらの経験は私にとってマイナスなものではなく、むしろ成長のための貴重な機会だと感じています。

生活面での変化はありましたか?

私には妻と2人の娘がいます。40歳を過ぎて家族がいるにもかかわらず、安定した職場を離れて転職することに疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとっては「家族がいたからこそ転職に踏み切れた」と言えます。家族の存在が私を支えてくれたので、前向きに頑張ることができました。家族も今まで以上に私を応援してくれています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

いろいろな事情があると思いますが、前向きに取り組むことが重要だと思います。前職に不満があったとしても、そのことを引きずるのではなく、新しい仕事や環境に希望を持って挑戦することが、転職を成功させる一番の道ではないでしょうか。

人生は一度きりですから、自分の思いに正直に行動していくことが大切だと思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
原田 昌和

竹を割ったような性格で、裏表のない人柄が魅力的な八田さん。面談でこれまでのご経験についてお伺いすると、謙遜される部分も多かったですが、着実に努力を続けてこられたこと、それがしっかり糧になっておられることがひしひしと伝わってきました。

仕事を続けながら資格を取得された際のエピソードで、「死ぬほど勉強しました」とおっしゃったときの力強い表情は今でも忘れません。そのバイタリティと経験に裏打ちされたスキルは、選考においても評価を受け、「より大きな現場に挑戦したい」というご希望に添う転職となりました。

現職では入社直後から現在に至るまで、責任ある大きな現場を任されているとのこと。「めちゃくちゃ忙しいですよ!」と笑う八田さんからは、ますますエネルギーが溢れていました。

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