転職成功者インタビュー

伊豆義株式会社
池上裕輔さん(仮名・総務事務) 26歳

人生を変える決断。運命の出会い。

池上裕輔さんは東京から地元広島へのUターン転職に成功したリージョナルヒーローだ。関東の大学を卒業後、急成長していたIT系企業の営業として勤務。主にモバイル向けのアフィリエイト広告の営業を担当し、若くして月商1億円に達する仕事を経験。

社会人3年を経て仲間にも恵まれ、会社にはまったく不満がなかったものの、結婚を控えたタイミングで将来の子育て、両親のサポートなどを総合的に踏まえ転職を決意。

現在は、服飾資材の専門商社である伊豆義株式会社で総務に籍を置き、幅広い業務で活躍している。「単純に仕事を変えるというより、人生を変える選択だった」と話す池上さんに、入社から4年たった現在の状況とともに、当時の体験談を伺った。

(※本記事の内容は、2015年11月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで51日間

転職前

業種
IT
職種
営業
業務内容
モバイル向けのアフィリエイト広告の提案営業

転職後

業種
アパレル
職種
総務兼営業事務
業務内容
社会保険関連の業務、仕入商材の伝票管理、納品書と請求書の付け合せなど

「運命」の出会いと感じ、伊豆義に入社。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

ボタンやファスナーなどに代表される服飾資材の専門商社である伊豆義株式会社で、総務兼営業事務の仕事をしています。服飾資材はアイテム数が本当に多く、覚えるのが大変。そこで、入社から3ヶ月ほどは研修で倉庫での出荷業務を手伝い、自社の商品や取引先、商品の流れなどを覚えていきました。

研修後は総務部門に配属され、社会保険関連の業務、仕入商材の伝票管理、納品書と請求書の付け合せなどの業務を主に担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

関東の大学を卒業後、東京のインターネット広告事業を展開する企業に就職。モバイル上でのアフィリエイト広告の提案営業を経験しました。

転職のきっかけは?

複数あるのですが、一つは妻と婚約したことです。妻も地元が西日本で、将来東京で子育てしていくイメージはどうしても持てませんでした。

また、私は母を19歳の時に亡くしています。父から戻って来いと言われていたわけではないのですが、長男であるため、帰らなければならないと感じていたこともありました。

転職活動はどのように進めましたか?

私の場合は少し特殊かもしれませんが、まず会社に辞意を伝えました。これは自分の性格を考えてのことなのです。会社や同僚、上司をとても好きだったので、在籍しながらの転職活動ではずるずると後ろ倒しになり、結果、転職の機会を逃すような気がしたからです。収入など将来の保障がなくなってしまうことは不安でしたが、それでも腹を決めて決断しました。

辞意を伝えると、ありがたいことに上司から慰留を受けましたが、転職の意志は固いことを伝えました。もし、中途半端な状態で辞意を伝えていたら、そのまま残っていたかもしれません。

その後、リージョナルキャリア広島主催の東京面談会にエントリーし、面談をしていただきました。

今の会社に決めたポイントは?

強烈なご縁を感じたからでしょうか。実は、伊豆義は実家から徒歩5分程度と非常に近く、また幼いころからよく知った会社でもありました。キャリアコンサルタントから提案を受けた時は本当に驚きましたし、ここしかないという何か運命的なものを感じました。

付け加えるとしたら、現在の職務のような事務系の仕事を希望していたので、それも決め手となりました。前職時代は数値分析や資料作成で社内外から評価いただくことも多く、営業よりも営業企画や経理、総務などのバックオフィス系の仕事が向いているのではと感じていました。

キャリアコンサルタントにはその希望も伝えていましたが、そう簡単には出てこないだろうと思っていたので、紹介してもらったときは嬉しかったですね。

夕食やお風呂など子供との時間。勤務後のプライベートな時間が充実。

転職していかがですか?

知っていた会社とはいえ、最初は分からないことだらけでした。最初は出荷を手伝いながら商品や取引先を覚えることからのスタートでした。また、IT系企業からの転職でしたので、さまざまな社内申請の手順や流れもまったく違い、会社が違えばさまざまなことが違うのだと改めて実感しました。

現在は総務に在籍しながら、総務業務だけでなく営業事務的な幅広い仕事を行っていますが、将来総務として取り組みたいことなど自分なりに考えながら業務に当たっています。

転職して良かったと思うことは?

一番は家族と過ごす時間を大切にできることですね。妻の実家は少し遠いですが、それでも月に1度は家族みんなで帰っています。東京に住んでいたらそんなことはもちろんできませんし、充実していると思います。

困っていることや課題はありますか?

困っていることは特にありませんが、課題はこれから総務を中心として自身の業務をどのように高度化していくかということです。

やはり、総務として会社に籍を置いているからには、社員の皆さんや会社全体の役に立つような存在でありたいと思っています。そのためにこれから何ができるのかを考えています。

生活面の変化はありましたか?

前職では最終電車で帰宅し、家に帰って寝るだけという生活が当たり前でした。辛いとか嫌だという思いはまったくありませんでしたが、家庭を持つとこの生活リズムは現実的ではないかなとも思っていました。

今では定時に帰宅することも多く、子どもとお風呂に入ったり、家族で夕食を食べたりと、以前に比べると心豊かに生活できているように思います。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

アドバイスというのは非常に恐縮なのですが、あえて言うとすると「決断すること」だと思います。私は会社に辞意を伝えてから転職活動を始めました。うまくいかなければ収入がなくなってしまうので、とても不安でしたが、勇気を出しました。自分ではあまり意識していませんでしたが、その時に本当に決断できたように思います。

キャリアコンサルタントにも言われましたが、仕事というより「人生の方向性を決めた瞬間」だったのかもしれません。そして、それがあったから、その後の転職活動をより前向きに進めることができたのだと思います。覚悟を決めていなかったら、伊豆義との出会いも運命とまでは感じていなかったかもしれません。

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