南条装備工業株式会社
宮城寿さん(仮名・営業) 35歳
自分たちの開発した製品で勝負したい。提案型の営業を求め、35歳で初めての転職。
大学卒業後、自動車部品メーカーに就職した宮城さん。入社当初は技術職、5年目から営業職としてキャリアを重ねた。やがて、大手メーカーの指示通りの部品を提供するだけではなく、『顧客のニーズを汲み取って、課題解決につながる製品を提案したい』と考えるようになった。
そこで、自社開発に力を入れているメーカーに焦点をあて、転職活動を開始。希望していた開発型メーカーへの転職を果たした。
「"お客様に言われるままの製品づくり"ではなく、自分たちの力で開発した製品を提案できる。そう思うと楽しみで仕方がない」と話す宮城さんに、転職活動を振り返ってもらった。
※本記事の内容は、2017年9月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで33日間
転職前
- 業種
- 自動車
- 職種
- 営業
- 業務内容
- 自動車メーカーまたは部品メーカーに対するプレス品の営業
転職後
- 業種
- 自動車
- 職種
- 営業
- 業務内容
- 自動車メーカーに対する樹脂部品の提案営業
金額の折衝だけではない、顧客のニーズを汲み取る提案がしたい。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
ドアトリムと呼ばれる自動車用ドアの内装部品を開発・製造する会社に営業職として入社しました。といってもまだ入社して間もないので、今は勉強をかねて海外の生産拠点への材料手配などを担当しながら、先輩の営業に同行させてもらい、顧客との商談や提案のやり方を学んでいます。
入社前のご経歴を教えてください
地元・広島の大学で電気システムを専攻し、卒業後、その知識を生かそうと自動車部品メーカーに就職しました。最初の4年間は金型製作を担当していましたが、5年目に営業職に異動になりました。
もともと、プラス思考で、多少のミスがあっても引きずらない切り替えの早いところがあるので、会社から見ると「営業向き」と映ったのだと思います。確かにいろいろな人と接するのは好きで、自分でも向いているのかなと感じていました。
転職のきっかけは?
前職では、発注を受けた部品の見積りを作って先方に提出することが主な業務でした。設計図面は先方から渡されたもので、独自提案の余地はほとんどなく、商談は金額の話に終始していました。
同様に自動車部品を製造している他社の中には、開発から関わって製品の付加価値を高め、取引先に提案する企業もあります。時々、そうした部品メーカーの営業担当者と仕事先で一緒になるのですが、みんな胸を張って仕事に取り組んでいるように見えました。
彼らのように自信を持って、自分たちの造った製品をお客様に提案したい。そうした気持ちが徐々に強くなり、転職を決意しました。
転職活動はどのように進めましたか?
できるだけ会社に迷惑をかけない形で退職したいと思っていたので、まず当時の上司に退職の意思を伝え、時期の相談をしました。その上で転職サイトに登録しました。リージョナルキャリア広島に登録したのもこの頃でした。
実は、趣味でやっているバスケットボールチームの先輩が転職した際、リージョナルキャリア広島のコンサルタントにお世話になっていて、その縁で紹介してもらいました。
最初の面談で私の経歴や希望を聞いたコンサルタントが、真っ先に提案してくれたのが南条装備工業です。コンサルタントは給与形態や待遇はもちろん、社風や会社が目指している方向性など、WEBではわからない生の情報を細かく教えてくれました。おかげで安心して面接に臨むことができました。
今の会社に決めたポイントは?
特に魅力に感じたのが、南条装備工業の持つ高い開発力です。ドアトリムの分野で顧客の厚い信頼を得ているだけでなく、自社内に専属のデザイナーを抱え、新たなデザインにも積極的に取り組むなど、さまざまな部分に惹かれました。そして、それらの点に開発型メーカーとしての将来性を感じたことが決め手になりました。
中途転職の社員を温かく受け入れてくれる、社風の良さを実感。
転職していかがでしたか?
入社後、最初の1カ月は工場で研修を受け、その後本社に配属されましたが、どの部署の人もみんなイキイキとした表情をしていて、本当に雰囲気のいい会社です。また、中途入社の私を温かく受け入れていただき、懐の深さも感じています。
現在は、海外の生産拠点の営業窓口を担当しています。貿易に関する専門知識をイチから学ばなければならないので大変ですが、それが充実感にもつながっています。
転職して良かったと思うことは?
念願だった自社開発製品の営業を担えると思うと、ワクワクしてきます。そしてもう一つは、先ほどお話した雰囲気の良さです。もともと私は社風や雰囲気にこだわりはありませんでしたが、実際にこのような環境に身を置いてみると、とても仕事がしやすいです。『この会社のために頑張りたい』と思えるので、モチベーションも高まります。
生活面の変化はありましたか?
転居を伴う転職ではなかったので、生活面で特に大きな変化はありません。妻は、私の転職に不安を感じていたようですが、今は安心して見守ってくれています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職すると決めたら「ここで自分の一生が決まる!」くらいの気概でぶつかるべきだと思います。コンサルタントは、キャリアに関する豊富な知識や、インターネット上では公開されていない企業情報を数多く持っていますから、腹を割って相談すれば、有益なアドバイスがいただけるはずです。
また、私は転職にあたってこれまでのキャリアを振り返ったり、自分自身の強み・弱み書き出したりと、自己分析に時間をかけました。いわば自分の「見える化」です。これによって自分をより理解でき、面接で自分をアピールすることができました。お勧めですよ。