地域情報ブログ

企業2021.04.16

セーラー万年筆、創業の地・広島へ凱旋。過去にはカルビーの例も

リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。以前、「広島にはどんな会社があるのか」という記事を書いたことがあるのですが、そこでは、全国に名を轟かす広島の有名企業をご紹介させて頂きました。

今回ご紹介する「セーラー万年筆」も、広島が生んだ有名企業の一社です。

万年筆のパイオニア、セーラー万年筆

セーラー万年筆.jpeg

(出典元)セーラー万年筆公式HP

セーラー万年筆は1911年に広島県呉市で創業され、日本で初めて万年筆の製造を手掛けた老舗企業。社名のセーラー(水兵)は納入先だった海軍への感謝が込められているというエピソードからも、呉とともに発展してきたことが窺えます。

そんなセーラー万年筆は1952年に本店を東京に移転していましたが、創業110周年となる今年4月から、本店を呉に移しています。また、老朽化している天応の工場に新たな工場棟の建設も予定されています(2022年7月稼働)。

まさに『凱旋』とも言える今回の移転に、「広島発祥の有名企業マニア」の私はとてもテンションが上がりました(笑)

"当社は、1911年広島県呉市において創業いたしました。1952年に本店を東京に移転しましたが、今一度創業の地に還り、会社の隆盛を図りたく、この度本店移転を企図いたしました。
(中略)
新たな当社のものづくり拠点を当社「本店」とすることで、当社創業の精神に立ち返り、そこで培われた歴史をもとにした「ものづくり思想」によって新たな未来に挑戦してまいります。"

(引用-セーラー万年筆公式HP

ペーパーレス化が進む近年においても、万年筆は"愛用品"としてのニーズが強く、新棟の稼働後は、高価格帯の万年筆を増産する計画とのこと。

確かに私も、初めて万年筆を手に入れた日の何とも言えない高揚感は未だに心の中に残っています。

今回の移転、それから今後の同社の取り組みによって、また呉の街がフィーチャーされることが増えるかもしれませんね。

また、今回のセーラー万年筆の移転により思い出されたのは、カルビーのケースです。

カルビー、新商品の開発拠点を広島に新設

カルビーフューチャーラボ.jpg

(出典元)カルビー公式HP

カルビーといえば、言わずと知れた広島発祥の企業ですが、2016年に"2019年までに3つのヒット商品を開発する"ことを目的に、その拠点として「カルビーフューチャーラボ」が新設されました。

まさにセーラー万年筆と同じように、原点に立ち返ることで新しい時代を切り拓こうという取り組みです。

そしてこの拠点では「ふるシャカ」や「ランチグミー」といった商品が生まれ、新しい領域を開拓することに成功しています。

また、カルビーも新工場の建設が予定されており(2024年4月稼働)、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、先端テクノロジーによる技術開発や新商品の創出など、マザー工場としての役割を担う予定とのこと。

こういう取り組みを見ると、「やっぱりカルビーは広島の会社よのぅ~」と思わずにはいられません(笑)

そして、こうした企業の『凱旋』が私たちに影響を与えるケースとして考えられるのが、まさに「求人」という点です。

新たな求人が出るチャンス

履歴書.jpg

企業が移転する、新しい拠点や工場をつくる、といったときには、求人が出やすくなります。

カルビーフューチャーラボの立ち上げの際も、(もちろんそれまで無かった)新しいポジションをお預かりして、転職希望者の方のご入社をご支援したケースがありました。

転職成功事例【広島】カルビー株式会社 | 大西菜穂子さん(28歳女性・マーケティング/商品企画) - U・Iターン転職ならリージョナルキャリア
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カルビー株式会社にマーケティング・商品企画職として転職した大西さんに転職の経緯や成功の秘訣をインタビューしました。『東京への異動か、広島での転職か。迷いの中で出会えたのは、理想的な会社だった』
https://www.regional.co.jp/hero/detail/6018.html

広島での企業の動きをウォッチしておくことで、「新しい求人が出るかもしれない」とチャンスを窺うことができますし、逆もまた然りです。「業績悪化」「拠点縮小」などのニュースが出ていれば、当然求人が出ることは期待できません。

私たちはそうした情報をいち早くキャッチすることで、新しい求人を開拓したり、転職希望者の方にご紹介できるよう日々努めています。

皆さんもぜひ、そういった観点でニュースを見ていかれると、思わぬチャンスを得られることがあるかもしれません。

この記事を書いた人

チーフコンサルタント 
原田 昌和

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