2022.05.20
寄付金18億円突破!サンフレッチェ広島の新本拠地「HIROSHIMA スタジアムパーク」のいま
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。以前、【広島市中心部の再開発プロジェクト6選】という記事を書いたのですが、これがなかなか多くの方にご覧頂いているようで、関心の高さが見て取れる状況です。
今回は、その中の1つとしてご紹介した、サンフレッチェ広島の新本拠地となるスタジアム『HIROSHIMA スタジアムパーク』の近況についてお届けします。
目次1
どんなスタジアムができる?
|地上7階建て・約3万人収容の複合型スタジアム
新スタジアムは地上7階建ての複合施設。約3万人を収容し、サッカーをメインに、ラグビーなど他のスポーツや各種イベントなどでの使用も見込まれています。
フィールドは天然芝。スタンド最前列との距離は約8メートルで、現在のサンフレッチェ広島の本拠地「エディオンスタジアム」の30~40メートルと比べて格段に近くなり、より臨場感を味わえるスタジアムとなります。
また、周辺の広場や本川とつなぎ、試合が無い日でも通ることができる「パークコンコース」や、スタジアムを周回できる「メインコンコース」も設置されるなど、"回遊型スタジアムパーク"となっていることも特徴です。
(画像出典:サンフレッチェ広島)
|市民の憩いの場、広場エリア
スタジアム南側の平和記念公園や東側の広島城など、周辺施設からはペデストリアンデッキで動線を確保。『広場エリア』へとアクセスできるようになります。
広場エリアでは、広大な天然芝の「芝生広場」、らせん状に構成された「スパイラル広場」、広場を一望できる「だんだんテラス」など、様々なエリアを展開。防災や環境にも配慮した"次世代の都市公園"となる予定です。
(画像出典:サンフレッチェ広島)
※参照
広島市HP/サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要
目次2
広島の郷土愛炸裂!寄付金目標の10億円を突破
スタジアムの総事業費は271億円で、「自治体(広島県・広島市)の負担」「国からの補助」そして「民間からの寄付」でまかなう予定となっています。
民間からの寄付は、エディオンが30億円、マツダが20億円を寄付する方針を表明。加えて、地元経済4団体が寄付を募ったところ、個人事業主を含む443社から18億円以上が集まったとのこと。当初の目標は10億円とのことなので、それを軽々突破するとは驚きです。
さらに、個人からの寄付も継続募集中で、4月末時点で3億5000万円以上が集まっています。つまり、合計して70億円以上が民間から調達できるという状況!「広島の郷土愛ここにあり!」とホクホクしてしまいます。
※参照
日本経済新聞/広島のサッカー場、企業寄付18億円に 目標上回る
広島市HP/サッカースタジアム建設に係る寄附募集
目次3
1月起工式、2月着工。着々と進む建設工事
プロジェクトは大成建設を代表者とするJVによって進められており、今年1月には起工式、そして2月頭には工事が着工となりました。
近くを通ると、すでに大量の大型重機が確認でき、「いよいよ始まったんだな」と実感できます。現在は建物の土台をつくる基礎工事中で、夏頃には建物が整備され、秋には屋根の鉄骨を組む工事が予定されているとのこと。そして来年(2023年)の夏には観客席やピッチの工事が進む見通しとなっています。
開業は2024年なのでもうしばらく先ですが、少しずつ形が見えてくると、きっともっとワクワクすることでしょう。また進捗を追いかけていきたいと思います!