地域情報ブログ

レジャー2022.09.10

広島市をモビリティ・エンターテイメントの聖地に。アジア圏随一を目指す「ひろしまモビリティワールド」が本格始動

リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。今年1月に発表された「マリーナホップ閉鎖へ」の一報に驚かれた方も多いことと思いますが、まずは簡単にその経緯を振り返ります。

広島マリーナホップ、20年の歴史に幕

まず、広島県が観光名所の創出を目的に『広島FMP(フェスティバル・マーケット・プレイス)開発基本構想』を策定したのが2001年。それから2005年にマリーナホップを開業し、何度か運営会社を変え、現在は株式会社第一ビルサービス(広島市)を母体とする株式会社マリーナホッププロパティが運営しています。

マリーナホップ.jpg

(出典:マリーナホップHP)

そんなマリーナホップは2025年3月に賃貸借契約が終了となるため、それ以降の事業者が公募されることとなりました。

もちろん現在の運営会社であるマリーナホッププロパティも応募し、マリーナホップの運営継続をベースにした案を提案しましたが、結果として選ばれたのは、株式会社トムス(東京)を代表法人とする『ひろしまモビリティゲート(仮)』案でした。

これにより、2025年3月をもって、マリーナホップは20年の歴史に幕を下ろすことになったのでした。

ひろしまモビリティワールド誕生へ

株式会社トムスは、主にトヨタ車向けのアフターパーツを手掛け、レーシングチームも運営しています。そんなトムスと広島トヨペット株式会社(広島市)がタッグを組み構想したのが「ひろしまモビリティゲート(仮)」です。

その後、広島トヨペットが事業から撤退することになり(参照:同社ニュースリリース)、代わりに株式会社バルコム(広島市)、株式会社広島マツダ(広島市)、マツダ株式会社(安芸郡)がパートナーに加わり、4社による共同準備室が発足。この事業の正式名称を『ひろしまモビリティワールド』として本格始動するに至りました。

ひろしまモビリティワールド事業者.png

さらに、瀬戸内海汽船株式会社(広島市)、広島国際空港株式会社(三原市)、広島電鉄株式会社(広島市)なども推進応援団として参画することが発表されています。

<参照>
22/8/30「ひろしまモビリティワールド」に関する事業ビジョン策定と共同準備室の設置について(株式会社トムス ニュースリリース)

「アジア圏随一のモビリティ・エンターテイメントの聖地」を目指す

トムス社はこの事業で叶えたいこととして、『誰一人例外なく、そして分け隔てなく、モビリティ体験に夢中になることを通じて、「人との繋がり」と「人生の可能性」を拡げること』としています。

EVカート場や球体スクリーンによるVR体験、フォーミュラーカレッジといったモビリティ体験を始め、MaaS(Mobility as a Service)や次世代モビリティの最先端研究など、まさに"モビリティ・エンターテイメントの聖地"として、県内ファミリー層、国内観光客、海外インバウンドなど年間200万人超の集客を目指しています。

ひろしまモビリティワールド提案概要書 (1).jpg
ひろしまモビリティワールド提案概要書 (2).jpg

(出典:広島県HP)

開業予定は2026年以降となることから、今後設備の規模や内容などの議論が進む方針です。ぜひ進捗を追いかけていきたいと思います。

この記事を書いた人

チーフコンサルタント 
原田 昌和

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