2023.05.11
広島県観光連盟で働く人たちー金融や家電メーカーなど異業界出身の転職者が活躍しているワケ
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。サミット開催を目前に控え、慌ただしさが増している様子の広島市内ですが、この連休中も外国人を中心に多くの観光客が目に付きました。
観光庁の発表によると、広島県の2月の外国人宿泊者数は延べ3万1,500人で、1年前に比べて11倍以上になっているそうです。
ここのところ人口流出の加速など寂しいニュースが多かった広島ですが、"観光立県"の底力を見せたようで嬉しくなります。
そんな広島の観光産業の活性化に一役も二役も買っているのが、弊社の取引先でもある『広島県観光連盟(通称:HIT(ヒット))』です。
広島県観光連盟(HIT)とは?
県全体の観光振興を図るため、それまで広島県(商工労働局観光課)が担っていた業務の大部分を(一社)広島県観光連盟に移管。2020年4月より新体制でスタートし、県域の観光施策を一元的に実施しています。
中でも、「100万人が訪れる1カ所ではなく、1万人が熱狂する100カ所をつくる」というロングテール戦略での観光プロダクト開発や、広島が好きなら誰でもなれる『ひろしま観光大使』の100万人計画、さまざまな事業者との連携を創出するプラットフォーム事業『HYPP(ハイプ:Hiroshima Yearning Product Platform)』の運営など、全国でも類を見ないユニークな取り組みによって観光産業の活性化を推進しています。
その仕掛け人はチーフプロデューサー 兼 常務理事事業本部長を務める山邊昌太郎氏。
リクルートにて新規事業開発や求人各誌編集長などを歴任したのち、2016年にはカルビーが広島に開設した新規事業開発拠点「Calbee Future Labo(カルビーフューチャーラボ)」の責任者として立ち上げにコミット。2020年4月より広島県観光連盟にて指揮を取っておられます。
※私もリクルート出身者なので、私にとっては大大大先輩にあたる方です。
経営TOPインタビュー | 一般社団法人 広島県観光連盟 - U・Iターン転職ならリージョナルキャリア
広島県観光連盟に転職した人たち
そんな広島県観光連盟は、広島県や観光事業者などからの出向者を中心とした組織づくりに加え、現在はプロパー社員(キャリア採用)による戦力強化を推進中。今日現在、弊社を通じて入社された5名の方がさまざまなポジションで活躍されています。
それぞれキャリアは異なりますが、皆さんに共通しているのは、「主体性」を強く持たれていることと、その主体性にもとづく「コミット力」が高いことです。
|転職者プロフィール
K.Sさん(転職時32歳)
広島県出身、立命館大学卒。大学卒業後、在オマーン日本国大使館で勤務。その後日本に帰国し、大手コンサルティングファーム勤務を経て、国連職員を目指してノルウェーの大学院へ進学。大学院修了後は、広島の国連関連機関でプログラムマネージャーとして活躍。2021年5月、広島県観光連盟に入社。(参考:インタビュー記事)
※写真はご本人です。
H.Kさん(転職時35歳)
広島県出身、立教大学卒。新卒で東京の大手クレジットカード会社に就職。債権回収業務や加盟店営業、営業チーム立ち上げ、新スキーム導入のシステム対応など、幅広く活躍。「地元広島のためになる仕事がしたい」という思いからUターンを志向し、2021年6月、広島県観光連盟に入社。(参考:インタビュー記事)
※写真はご本人です。
M.Aさん(転職時38歳)
広島県出身、広島大学卒。大手ドラッグストアチェーンにて店舗運営や営業企画、総務人事などゼネラルにキャリアを積んだのち、NPO法人における有償ボランティアとして外国人との交流イベントやワークショップなどの運営に参画。そのバイタリティや溌剌としたキャラクターが評価され、2022年4月、広島県観光連盟に入社。
※写真はイメージです。
H.Sさん(転職時33歳)
広島県出身。早稲田大学卒業後、テレビ局にてカメラアシスタントに従事。その後イベント制作会社に転職し、展示会など各種イベントの企画からデザイン、施工管理、原価管理など広く経験。両親が定年を迎え、実家の近くで暮らしたいという思いと、自身のキャリアとしても新しいステップを踏みたいという思いで東京からUターン。2022年6月、広島県観光連盟に入社。
※写真はイメージです。
M.Kさん(転職時27歳)
宮城県出身、国際基督教大学(ICU)卒。新卒で外資系家電メーカーに入社し、新製品の立ち上げやメディアプランニングといったマーケティングを担当。広島で暮らす婚約者との結婚のため東京から広島に移住、2022年8月、広島県観光連盟に入社。
※写真はイメージです。
広島県観光連盟はどんな職場環境?
「一般社団法人」に対するイメージからか、公務員的な働き方をイメージされる方が多いですが、実はとても"民間企業的"と言えます。
先ほども挙げたように、ユニークで前例の無い取り組みをゼロから形にしたり、プラットフォームやCRMシステムといった高度な仕組みづくりを内製で進めたりと、チャレンジングな要素が非常に多いためです。
▼観光客と広島県民を繋げるアプリ 「KINSAI」(2023年3月リリース)
(画像出典:ひろしま公式観光サイト「Dive!Hiroshima」)
山邊氏も「失敗するなら早い方がいい」とよくおっしゃっており、失敗を恐れずチャレンジする姿勢や、意思を持ってトライする姿勢を重視されています。
転職者の方々とお話をしていても、「人々を"熱狂させる"んだったら、まずは自分たちがワクワクしながら、エキサイティングな仕事をしようじゃないか」そんなエネルギーを強く感じます。
山邊氏や私がかつて在籍したリクルートでは「圧倒的当事者意識」というマインド(用語?)が根付いていましたが、広島県観光連盟においてもそんな"圧倒的な"主体性とコミットメントが求められるのが特徴です。
同社での仕事を通して自身が成長し、組織が成長し、産業が成長する、そんなプロセスにワクワクできる方にとっては大きなやりがいを感じられる環境だと思います。
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