2023.07.23
「今すぐ転職するつもりはない」ときに転職エージェントに相談する場合の3つの注意点
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。
最近の転職市場の特徴として、「今すぐ転職するつもりはない」「他社からどんな評価をされるのか知りたい」「市場価値を測りたい」といった方が増えており、そういった方が私たちのような転職支援会社(転職エージェント)にもよくご相談にこられます。
その背景としては、スカウト型の転職サイトが増えており、転職エージェントや求人企業から「まず話だけでも」とオファーを受けられる機会が増えていることが一因だと思います。
私たちはそういったご相談は大歓迎で、「まずはフラットにいろいろお話しましょう」というスタンスでご支援を始めるのですが、今回は「相談したあと」について注意してもらいたいことをコンサルタントの立場からお伝えしたいと思います。
転職エージェントはボランティアではない
そもそも、転職エージェントは「人を企業に紹介し、その人が入社する」ことで事業(ビジネス)として成立しています。少し強い言い方で言い換えれば、「相談に応えるだけでは収益にならない」ということです。
ですから、「相談だけでもOK」としている裏側には、「もし実際に転職をするのなら、そのときはぜひ私たちにご支援の機会をくださいね」という思いがあることを知っていただけると助かります。
その前提で、ご相談にお応え(初回面談)したあとのフローとして注意しておいてもらいたいことを3つ挙げさせていただきます。
①次のアクションを決める
初回面談でキャリアアドバイスを受けたり、情報収集したら、次のアクションを決めましょう。
「キャリアの棚卸しをする」「履歴書・職務経歴書を作成してみる」「○○についてさらに情報収集する」「他のエージェントにも相談する」--どんなアクションでも構いません。「次のアクションを考える」というアクションだって良いでしょう。
「次に自分が何をするべきか」が明確になってこそ、相談(初回面談)の意味があると考えます。
②スケジュール感を決める(時限設定する)
アクションを決めたら、「いつまでに」というスケジュール感を定めましょう。
私たちの場合は中長期でのサポートも大歓迎ですので、何も「明日までに」「来週までに」といった短期の時限設定ばかりを求めるわけではありません。(企業との面接日程調整など、フェーズによっては"なる早"でとお願いすることもありますが)
「1ヶ月」や「3ヶ月」、アクションによっては「半年」「1年」と長期スパンになることもあるでしょう。そもそも「転職するつもりはない」とお考えの方という前提ですから、時間がかかっても構いません。
それでも、そのあとに進捗を確認していけるように、「アクションとスケジュール」は必ずセットで考えていきましょう。
③状況・意向を共有する
「これにてサポート終了を」とご要望いただいた場合は別ですが、そうでなければ継続的にサポートを進めさせていただきます。
「アクションとスケジュール」に即して、その進捗や状況を都度確認させていただいたり、さらに「次のアクションとスケジュール」に向けた段取りをさせていただきます。
このとき、私たちが一番"困る"のが「梨のつぶて」になってしまうことです。
「スケジュールより遅れている」「もう少し時間がほしい」といった場合もあるでしょう。その際は「リスケしたい」「今は仕事が忙しいので、○○(いつ)頃再度スケジューリングしたい」と率直に教えていただければ構いません。
転職する・しない、は別にしても、自身の市場価値を確認したり、キャリアについて深く考える方が増えている昨今の状況はとても良いことだと個人的には思っています。
その機会を身のあるものにするためには、私たちのような専門家を"うまく使う"ことも効果的な方法だと思います。(そのために私たちも日々努力しています!)