2024.07.19
キャリアコンサルタントのつぶやき-東京出張から広島に戻って感じたこと
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、植田です。最近、東京に行く機会が多く、東京ではいつも「世の中にはこんなに人がいるんだなぁ」と感じます。
特に今は訪日外国人もたくさんいるので、駅のターミナルも、観光に人気な場所も混雑していて、まっすぐ歩くことができません。
東京には、いわゆる上位校の私立大学が集中していますし、上場企業も全体の半数以上が東京に本社を構えています(※)。普通に考えれば、日本に住んで働くとなると、その王道は東京で働くこと、その東京に通える場所に住むことになるのでしょう。
(※)東証3市場(プライム/スタンダード/グロース)上場企業3,830社のうち、東京本社企業は2,134社にのぼります。
24年7月19日現在/参照:東京証券取引所「東証上場会社情報サービス」
確かに、お金が十分にあれば、東京ほど何でも揃う街はないかもしれません。最高のサービス、日本中の美味しい食べ物、世界中のブランド・・・六本木あたりを通れば、ずらりと並ぶのは高級車ばかり・・・いや~、キラッキラの街です!
でも、なぜ人はUターンやIターンをして、わざわざ「東京ではない街」に住むのでしょうか。
東京出張から広島に帰ってくると、真っ先に感じるのは、「人がいない」ということです(笑)。
(注)もちろん、まったくいないわけじゃないですよ。東京に比べたらいないも同然ということです。
車は渋滞せずスイスイ進み、電車に乗っても余裕で座れます。人気店だって当日連絡で入れることも珍しくありません。
思い立って、しまなみ海道を車で走らせて道後温泉に行くのも良し。温泉に入って夜は美味しい料理を楽しみ、宿もそこそこの所に泊まれます。日本海に抜けて、浜田で海水浴するのも良いですね。その隣の大山・蒜山をドライブしても良し。
・・・そうなんです。快適なんです。こういうときに「豊かな生活だなぁ」と感じるんです。
東京はお金があれば大体のことが可能ですが、いくらお金を持っていても人の多さはどうにもなりません。
人が多いと移動も大変ですし、行きたいお店や場所に"ふと思い立って"行くことも難しいでしょう。大人だけでもそうなのに、これで小さな子どもがいるとしたら・・・大変すぎます。
こうして改めて考えてみると、「東京ではない街」を選ぶのは「豊かに暮らすため」じゃないかと思います。
あとは「キャリアを諦めなくていい」というピースが揃うかどうか。会社の規模や仕事内容、ステータスや待遇、これだけを考えれば絶対に東京にいる方がチャンスに溢れています。
私自身、20代に戻ったら東京で働いてみたいと思っています。でも、今同じように思うかというと、やっぱり広島がいい。
同じように感じる人のために、「広島で豊かに暮らす。でもキャリアは諦めない」という生き方を後押しするために、「キャリア諦めなくてもいい仕事」を全力で探し、時には経営者に掛け合ってつくっていかなきゃいけない。そう強く感じた東京出張でした。