株式会社データホライゾン
松山孝輔さん(仮名・総務) 32歳
地元に戻るなら30代の今が一番いいタイミング。そう決断して東京からUターン。
広島出身の松山さんは、新卒で地元の大手物流会社に入社。順調に人事としてのキャリアを歩んでいたが、会社の組織改編に伴って東京へ異動することに。その後都内で医療機器商社に転職するが、30歳を過ぎた頃から、自分と妻の出身地である広島へのUターンを考えるようになったという。
そして32歳のとき『年齢的にラストチャンス』と思い、転職活動を開始。現在の勤務先に巡り会った松山さんに、新しい職場と地元広島での生活について伺った。
※本記事の内容は、2018年11月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 2回
- 活動期間
- エントリーから内定まで120日間
転職前
- 業種
- 医療機器商社
- 職種
- 人事労務
- 業務内容
- 採用(新卒/中途)、給与計算、勤怠管理など労務管理
転職後
- 業種
- IT
- 職種
- 総務
- 業務内容
- 給与計算、社会保険など入退社手続き、IR業務(株主総会の準備や議事録の作成)
組織改編のため東京に転勤。しかし、やはり地元で落ち着いて暮らしたい。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
株式会社データホライゾンの経営管理部総務課で主に人事関連業務を担当しています。給与計算や社会保険をはじめとした入退社時の手続き、就業規則などの社内ルールの管理や改訂作業、採用業務などが中心です。その他に、株主総会の準備や議事録の作成といったIR関連の業務にも携わっています。
入社前のご経歴を教えてください。
大学院を卒業後、広島の大手物流会社に就職し、人事部で5年ほど勤務しました。その後転職した医療機器商社でも人事の仕事に携わっていました。
転職のきっかけは?
物流会社に入社後は広島で勤務していましたが、3年後、組織改編によって人事などの管理部門が東京へ移管されることになり、私も東京へ転勤になりました。その後、都内の企業へ転職しましたが、周囲に頼れる人がいない東京での生活は不安な環境でした。
そのため、30歳を過ぎた頃から『地元で落ち着いて暮らしたい』という思いが強くなり、32歳のときに、本格的に転職活動をスタートしました。
転職活動はどのように進めましたか?
まず、大手の人材紹介会社2社に登録をしました。私自身、人事担当として人材紹介会社を利用したことがあり、その有用性を肌で感じていました。ところがそのうちの1社は、広島の求人情報をあまり取り扱っていませんでした。もう1社は、求人情報は豊富に持っていたのですが、なかなか私の転職活動のペースと合いませんでした。
地元情報に強く、また「そう頻繁に帰省はできない」というUターン転職活動の制約をきちんと理解し、サポートしてくれる紹介会社はないかと調べていくなかで、リージョナルキャリア広島にたどり着きました。ここなら自分に合った企業が見つかりそうだと感じ、さっそく登録しました。
今の会社に決めたポイントは?
経験のない仕事にもチャレンジできそうだと思ったからです。これまでは「人事」というくくりのなかで仕事をしていましたが、データホライゾンでは「人事だけではなく、有価証券報告書や株主総会の議事録の作成など、IRにも関わってほしい」と言われました。
一方で、コンプライアンスの整備や人事評価制度の見直しなどの業務もありますが、これらは今までの経験が存分に活かせるフィールドです。経験を活かしながら今後に向けたキャリアアップも図れる、非常に魅力的な職場だと感じました。
過去の経験を活かすだけでなく、新たな領域にもチャレンジできている。
転職していかがでしたか?
入社して間もないですが、私を信頼していろいろな仕事を任せてもらっています。ありがたいですし、研鑽を重ねて会社に貢献したい、という気持ちが日に日に強くなっています。
転職して良かったと思うことは?
人事としてのキャリアを活かしながら、IR関連などの新たな領域に挑戦できる点です。『仕事のフィールドが広がったことで、自分がもっと成長できるのではないか』、そんな手応えを感じています。
困っていることや課題はありますか?
IT業界は今まで経験したことのない分野なので、1から勉強していく必要があります。また今後は中堅の社員として、経営側の視点で全体を見渡す能力も必要になってくると思うので、そうした能力も養っていきたいと思います。
生活面の変化はありましたか?
一番の変化は通勤です。東京では毎日"すし詰め"の電車で通勤していましたが本当に辛かったです。満員電車のストレスから解放されただけでも、広島に帰ってきた甲斐がありました。
また、妻が自分の家族と一緒に楽しそうに過ごしている姿を見ると、良かったなと思います。地元に帰って、心からホッとできる時間が増えました。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
労働条件が不満で離職することは当然あると思います。しかし、給与や休日だけにとらわれて転職先を選んでも、結局長続きしないのではないでしょうか。『これまでの経験を活かしたい』、『新しい仕事にチャレンジしたい』という、前向きな気持ちを大切にしてほしいですね。そうした軸をしっかり持って転職活動に臨めば、希望にかなう企業に必ず出会えると思います。