株式会社アスカネット
木原真輔さん(仮名・海外営業) 28歳
広島をベースにしながら、世界を舞台に活躍したい。それが唯一にして、最大のこだわり。
海外営業として世界各国を股にかける木原さん。グローバルに活躍したいという想いを持ちながら、あくまで生活の拠点は広島に置きたいという希望を持っての転職活動となった。
海外企業からのオファーも受けるなか、入社を決めたのは広島本社のテクノロジー企業・アスカネット。欧米、アジアと飛び回りながら、広島で充実した生活を送る木原さんに、転職活動からこれまでを振り返っていただいた。
※本記事の内容は、2018年2月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで79日間
転職前
- 業種
- 化学製品メーカー
- 職種
- 海外営業
- 業務内容
- 中東市場を中心とするマーケティング、営業、プロジェクト管理
転職後
- 業種
- IT・Webテクノロジー企業
- 職種
- 海外営業
- 業務内容
- 全世界を市場とするマーケティング、営業、プロジェクト管理
ベンチャー企業で感じた「自らの力で事業を立ち上げる」という仕事の醍醐味。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
IT・Webサービスを手掛ける株式会社アスカネットで『ASKA3Dプレート』という空中ディスプレイを実現する製品の海外営業を担当しています。このプレートは「何もない空間に映像が浮かび上がる」という状態を作り出せるもので、アスカネットが世界で初めて開発した特許技術を用いています。まるで“SF映画”のような世界をカタチにできるため、さまざまな業界から注目が集まっています。
特に海外では反響が大きく、強烈なインパクトを与えられるデジタルサイネージ(電子看板)のほか、衛生面が重要となる医療現場や食品工場でのタッチパネルとしての用途など、可能性が無限に広がっている状態です。私は営業担当として海外のさまざまな展示会に参画し、製品のデモンストレーションやプレゼンテーション、プレートを活用したプロジェクトの提案などを担っています。
入社前のご経歴を教えてください。
高校の頃、イギリスに交換留学したことをきっかけに海外に魅了され、外語専門学校を経てアメリカへ留学しました。その後、地元広島の従業員5名ほどのベンチャーに入社し、化学製品の海外営業として働きました。年間の半分以上は海外を飛び回り、各国のマーケティングや代理店開拓など幅広く担っていました。
転職のきっかけは?
入社して3年ほど経った26歳のとき、会社が別企業と合併することになり、生活拠点が東京にシフトする可能性が出ました。私としてはあくまで生活拠点は広島に置きたかったことと、合併となるとこれまでのように自由な営業活動が難しくなる可能性があったため、転職することを決めました。
転職活動はどのように進めましたか?
海外営業という仕事には醍醐味とやりがいを感じていたので、これからも続けたいと思っていました。業種はこだわりがありませんでしたが、「イチから事業を立ち上げる」といったベンチャーマインドを持った企業を希望していました。
そして何といっても広島にベースを置くことを希望していましたので、地場企業に強そうだと感じたリージョナルキャリア広島にエントリーしました。面談のあと、何社か興味を持った企業にアプローチしていただいたのですが、当時まだ若かったこともあり、「経験不十分」としてなかなか良い反応を得られませんでした。
それから少しして新着案件として紹介されたのが、アスカネットの海外営業のポジションでした。アスカネットについては何度か耳にしたことがありましたし、まさにこれから新技術を世界に仕掛けていくというフェーズだったので、『これだ』と感じ応募しました。前職での幅広い業務経験や、世界市場へのアグレッシブなアプローチ経験が評価され、内定をいただきました。
今の会社に決めたポイントは?
アスカネットから内定が出る前に、海外企業などから「ぜひ当社で」というお誘いもあったのですが、やはり広島をベースにできるということが決め手となりました。あとは、自分たちの力でこれからマーケットを創造してくことができる、事業を立ち上げることができる、という部分がとても魅力的でした。
製造業を中心に古くからの産業が根付く広島のなかでも(もちろんグローバルに成長している企業もありますが)、インパクトの大きい仕事が思い切りできそうだ、と感じたのがアスカネットでした。
広島で暮らしながら、世界市場での事業拡大を実感。これこそまさに、求めていたもの。
転職していかがでしたか?
今はAI(エアリアルイメージング=空中結像)事業開発室というチームの責任者として、海外マーケットを一手に担っています。社長・役員直下のセクションですし、当社の事業の柱としての成長が期待されているので、とても刺激的な日々を過ごしています。
入社当初から組織にもスムーズに受け入れてもらい、今は自分の仕事が成果に繋がってきたこともあって、社内でも自分のポジションをしっかり置くことができているので、人間関係においてもストレスはまったくないです。
転職してよかったと思うことは?
『すべてよかった』と感じるほど、満足しています。「広島をベースにしながら、ベンチャーマインドを持ってグローバルに思い切り働く」という当初の目的がすべて実現できているので、納得の転職と言えると思います。今もモチベーション高く仕事に向き合えているので、もっと早く成果を出せるように頑張っていきたいですね。
困っていることや課題はありますか?
これは”嬉しい悲鳴”なのですが、事業が大きく動き出しているので、とにかく忙しい状態が続いています。自分一人ではカバーできる業務に限界があるので、今はいかにしてチームとして機能させるかに注力しています。
私をサポートしてくれるメンバーも、リージョナルキャリア広島を経由して入社してもらえたので、これからのチームづくりを通して事業全体にもっとドライブをかけられるのでは、と楽しみに感じています。
生活面での変化はいかがですか?
前職から引き続き、頻繁に海外を行き来しているので、そういう意味では生活自体はあまり変わっていません。むしろ海外出張は増えました。直近の数ヶ月を振り返れば、日本にいたのは10日ぐらいです(笑)。それでも広島にいるときはやっぱり落ち着きますし、仕事も充実しているので、うまくメリハリをつけて生活できていると思います。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
「こういう転職は難しいかもしれない」と決め付けて、自分で可能性を制限してしまうのはもったいないと思います。しかし、しばらく転職活動をしていると、知らず知らずのうちにそういう考えを持ってしまうこともあると思います。そうなった時のためにも、「これはこだわりたい」「これは妥協できる」というポイントを明確にして、それをきちんとコンサルタントに伝えておくことが重要だと思います。
そのポイントがブレそうになっている時に、コンサルタントから客観的に指摘してもらえると、うまく軌道修正することもできると思います。特に私は仕事をしながらの転職活動でしたので、時間もパワーもかかりました。そのなかで無駄なくチャンスをモノにできたのは、その都度ポイントをコンサルタントと確認しながら進められたことが大きかったと思います。