2021.06.04
【定点観測】広島県の有効求人倍率-2021年4月、4カ月連続上昇の1.31倍
2021年4月の広島県の求人倍率は「1.31倍」
さて本題ですが、先日、広島県の4月の有効求人倍率が発表され、4カ月連続で上昇となる『1.31倍(0.06ポイント増)』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
年度初めということもあり、前年と比べると、新規求人数は7.6%上昇し、実に21カ月ぶりに前年を上回る結果となりました。ただ、昨年4月が"コロナ第一波の拡大期"であったことを考えると、一昨年に比べて大きく回復しているとは言いづらいかもしれません。
なお、前年同月と比べた新規求人を産業別に見ると、卸売・小売を除く業種で求人数が増加しており、中でも「自動車関連」が21カ月ぶりにプラスに転じているのは広島の産業にとって大きなトピックスと言えそうです。
<増加>
教育・学習支援(+65.9%)、生活関連サービス・娯楽(+56.9%)、学術研究・専門技術サービス(+40.1%)、情報通信(+27.7%)、製造(+16.1%)、運輸・郵便(+15.7%)、建設(+10.7%)、サービス(+9.3%)、医療・福祉(+6.1%)、宿泊・飲食サービス(+1.0%)
<減少>
卸売・小売(-4.2%)
(引用-広島労働局 雇用失業情勢)
求人数の増加や求人倍率の上昇は良い傾向と言えますが、まだ緊急事態宣言が発出される前の結果ですので、5月分(6月末発表)についてはまた状況が大きく変化しているかもしれません。今後も引き続き注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年2月(1.21倍)
-2021年3月(1.25倍)