2022.03.29
テレワークは定着している?広島企業の実態を調査してみた結果
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。最近、広島へのU・Iターンを希望する転職者の方からよく聞かれる質問があります。それは、「広島の企業でもテレワーク(リモートワーク)はできますか?」ということです。
コロナ禍による変化の中で特に大きいのがこのテレワーク。働き方が変わったことによって、"移住なき転職"といった新しいライフスタイルが生まれたり、家庭内における時間の使い方や役割分担が大きく変わったという声が多く聞かれるようになりました。
そんな(特に都市部では当たり前になりつつある)働き方・暮らし方が、広島にU・Iターンしても同じように続けられるのか--「続けたいが、広島では難しいんじゃないだろうか」そんな不安をお持ちの方が増えているのが最近の状況です。
そこで広島県に本社を置く企業に協力いただき、テレワークの定着に関するアンケートを実施しました。
■調査対象:広島県に本社を置く企業
■有効回答数:40社(うち上場企業および上場企業グループ20社)
■調査期間:2022年3月8日~3月18日
アンケートによると、テレワークを導入している企業は全体の6割強で、そのうち、すべての企業が一定の条件付きで導入していることが分かりました。広島の産業構造上、メーカーの割合が高いということもあり、「工場勤務のエンジニアはテレワークが難しいため、全社的に導入するのは難しい」「明確な制度やルールが無く、管理本部のみを対象に状況によって個別に対応している」といった声がよく見られました。
また、「あくまでコロナ(感染)対策の一環として導入していたが、現在は出社に戻しつつある」といった声も多く、テレワークは"定着している"とまでは言えないと感じられる結果となりました。
テレワークの広がりを背景に働き方が変わったことで、欧米では「グレート・レジグネーション(大退職時代)」と呼ばれる社会現象が話題になっていますが、その波が日本にやってくる日も遠くないのかもしれません。今後も広島企業の動向をウォッチしていきたいと思います。