採用が経営を変えた瞬間

企業TOPインタビュー

広島を代表する企業の経営TOPに、事業ビジョンと期待する人材像についてお聞きしました。

世界No.1を目指して。時代を超えて受け継がれる、モノづくりのDNA。

株式会社日本製鋼所 広島製作所
執行役員 広島製作所長 青山 雅之

更新日:2022年4月27日

1965年、福井県出身。東海大学卒業後、日本製鋼所入社。横浜製作所を経て、広島製作所に着任。樹脂加工機械部長や広島製作所副所長などを歴任し、2021年、広島製作所長に就任。

1988年 日本製鋼所入社 横浜製作所 設計部 樹脂機械設計課
2001年 広島製作所 樹脂機械部 樹脂加工機械G
2014年 樹脂加工機械部長
2017年 広島製作所副所長
2021年 広島製作所長
2022年 執行役員 広島製作所長
※所属・役職等は取材時点のものとなります。

軍需から民需へ。変化とともに発展を続ける。

日本製鋼所(通称:JSW/The Japan Steel Works, LTD.)の創業は1907年(明治40年)までさかのぼります。兵器の国産化を担うメーカーとして誕生し、その後時代が流れると、民需へと転換するために鋳鍛鋼・クラッド鋼板といった「素材分野」と、樹脂加工機械を中心とした「産業機械分野」に注力してきました。その中で広島製作所では、自動車向けプラスチック加工機械の射出成形機など、樹脂に関係する機械事業に注力。最近では脱炭素社会の要求の中、電気自動車(EV車)に搭載されるリチウムイオン電池用の「セパレータフィルム製造装置」が大きく伸長し、現在、同製品は世界No.1のシェアと評価を獲得する製品となっています。世界的なEV車の増産を背景にした旺盛なインフラ投資によって、市場はさらに活況となる見通しが続いており、さらには、脱炭素社会への貢献といったキーワードから、新たなビジネスチャンスも生まれています。

人と地球の未来のために、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する企業グループへ。

当社は社名からして、やはり鉄鋼のイメージが強いと思いますが、現在は株式市場における業種区分も「機械」ですし、産業機械事業は今やグループの主力事業となっています。押出機やフィルムシート製造装置、射出成形機を中核とする産業機械事業を柱に、「世界に類を見ないプラスチック総合加工機械メーカー」へ。そして、新素材と社会実装のための産業機械を開発し、『Material Revolution(材料革命)』を通じて社会課題の解決を目指しているのが私たち日本製鋼所です。

<編集部より/主な製品別世界シェア>
・フィルムシート製造装置(各種プラスチックフィルムやシート類を製造する装置)→60% ※セパレータフィルム用
・大型造粒機(プラスチックのペース材料(ペレット)を製造する装置)→35%
・大型射出/中空成形機(各種プラスチック射出成形品・中空成形品を製造する装置)→35%
・二軸混練押出機(添加剤を混ぜ合わせ、高機能プラスチックペレットを製造する装置)→20% ※国内シェア70%以上
・エキシマレーザアニール装置(スマートフォンやタブレットに使われるパネルの製造に用いられる装置)→50%
※日本製鋼所調べ

産業機械事業の「原点」。JSW最大の製造拠点・広島製作所。

当社は北から室蘭製作所(日本製鋼所M&E)、横浜製作所、名機製作所、広島製作所と4つの製造拠点を構えています。その中で、創業から13年後の1920年に設立され、2020年に100周年を迎えたのが当社最大の製造拠点である広島製作所です。終戦までは主に大砲などの兵器製造を担い、民需転換にあたっては先進的な海外技術の調査・研究や設計部門の強化などを積極的に進め、プラスチック加工機械や化学機械、製紙機械、鉄道車両機器など、様々な新分野へと進出を果たしました。まさに、当社の産業機械事業における「原点」とも言える製造拠点です。現在広島製作所では、防衛機器のほか、造粒機やコンパウンド用混練押出機、プラスチック・マグネシウム射出成形機、フィルムシート製造装置などを中心に手掛けています。また、AIやIoTといった先端技術を駆使したスマートファクトリー化、プラスチックのリサイクル技術開発など、新たな取り組みを進めています。

<編集部より/各製造拠点とその特徴>
・室蘭製作所(日本製鋼所M&E):日本製鋼所発祥の地。中小型から超大型までの鋳鍛鋼品、鋼板や鋼管、水素関連製品などを中心に、素形材・エンジニアリング事業を展開しています。
・横浜製作所:産業用精密機械の生産を担当。中でもエキシマレーザアニール装置は高品質な液晶パネル(LCD)や有機ELパネルの量産化を可能にし、トップシェアを獲得しています。
・名機製作所:ヘッドランプ/テールランプやバンパーといった自動車向けプラスチック部品を生産する専用射出機や特殊成形機の開発・製造に強みを持ち、自動車部品産業の発展に貢献しています。
・広島製作所:防衛機器の開発・製造において長年の実績を持ち、現在は産業機械事業のメイン工場として、最新鋭の機器・設備や技術によって世界的に評価を獲得する製品を手掛けています。

歴史とともに培ってきたコア技術。脈々と受け継がれるモノづくりのDNA。

広島製作所の最大の強みは「生産能力の高さ」にあります。例えば、鉄を鋳造したり熱処理をしたりといった素材段階から、機械加工・組み立てといった製品に近い工程に至るまで、一連のモノづくりを製作所内で行うことができます。一般的なメーカーは必要なモノや技術は外から調達したり、あるいは協力企業などに外注しながら“エンジニアリング”をしているというケースが多いですが、私たちは一貫して内製してきました。「部品が必要ならつくる」「設備が必要ならつくる」という考え方で、モノづくり全体をコントロールしながら、柔軟に対応しています。ですから、超大型であったり、細かなカスタマイズが必要な製品であっても、しっかりと顧客のニーズに応えながら高品質な製品を届けることができるのです。

このように様々な機能と工程を備えた工場は世界的にも珍しいと思います。そういったモノづくりにこだわってきたという背景もありますし、長きにわたって国防産業を担ってきたという歴史も影響しているかもしれません。機密性の高い情報や世界水準の技術に絶えず接しながら培ってきたものが当社ならではのコア技術となり、産業構造の転換や事業環境の変化の中で発展しながら、モノづくりのDNAを形成してきたのだと感じています。

DNAの進化にはキャリア人材の力が不可欠。新卒一括採用から、中途採用強化へ。

時代の変化やニーズに合わせて事業を発展させてきた当社ですが、変化するという意味では人材採用においても同じ観点で、特に中途採用に注力し始めています。受け継いできたDNAを大切にしながらも、単に“古いやり方”を踏襲したり、昔ながらの“狭く深く”というだけでなく、どんどん新しいやり方で、広く、マルチにという具合に、DNAを進化させていく必要があると感じています。当社とは異なる領域のモノづくりの知見を取り入れたり、発展著しいAI・IoTといったテクノロジーをさらに活用していく、あるいは管理機能を強化していく。そのためには、やはりキャリア人材の力が欠かせません。ですから、これまでは新卒採用が中心でしたが、今後は中途採用を加速させます。若手からミドル、管理職クラスに至るまで、様々なポジションで増員を見据えています。

ここで少し私自身のキャリアを振り返ると、入社してしばらく横浜製作所に勤めたのですが、そこは当時300人ぐらいの組織でした。それから広島製作所に異動してきましたが、広島製作所は関連会社を含めれば2500人ほどの組織です。規模が大きく、分業も進んでいましたし、しばらく勤めてからも「初めて見るな」という顔がたくさんありました(笑)。同じ会社でありながら「違う会社に来たみたいだ」と感じたことを覚えています。それから20年あまりが経ちましたが、当時も今も変わらないのは、組織がとても柔軟で、自由度が高いということです。「こうしたい」という思いがあれば、最大限それを受容し、背中を押してくれる風土があります。これまでの話ですでに感じていただいているかもしれませんが、当社は変化していくことが“得意”なんです(笑)。転職者(中途入社)の方が何かを求めて自身のキャリアを変化させるのと同じように、当社もまた、そういった方が活躍し、自己実現を目指せる場所でいられるように、変化しようとしています。「新しいことがしたい」「いろんなことがしたい」そんな思いを持っている方にとっては、チャンスにあふれた環境だと思います。

より時代に即した会社として、世界No.1を目指す。

そういった変化はすでに様々な面で成果となって表れ始めています。オンボーディングやメンター制度など、これまでになかったフォローアップ体制を整え、その結果、中途入社社員が早期に戦力化してくれています。また、女性社員の入社が増えてきたのも最近の特徴で、設備や環境面の改善も進めてきました。数年前には寮や社宅も新築しましたし、昨年には広々とした食堂を完備した新事務所棟も竣工。より働きやすい環境づくりにも惜しまず投資しています。当社は歴史も古いですし、鋼のイメージからか、どうしても“堅い会社”と思われがちですが、実はとても“柔らかい会社”なんです(笑)。より時代に即した会社へと変化を続けながら、これからお迎えする方とともに、世界No.1を目指していきたいですね。

終始穏やかな語り口で、柔和なお人柄が印象的だった青山所長ですが、お言葉の一つひとつから、同社が築き上げてきた歴史、そして日本の産業の発展を支えてきたという矜持が感じられました。国防事業に始まり、原子力事業、そして産業機械事業へ、時代の変化やニーズに合わせてきたとおっしゃいますが、同社ほどの企業規模・事業規模で変化することは決して簡単なことではないと容易に想像できます。それでも“サラリと”言ってのけるのが同社の凄さで、企業としての柔軟性や独自のDNAが浸透し切っていることを表しているように感じました。様々なオンリーワンメーカー・ナンバーワンメーカーがひしめく製造業の街・広島にあって、ひときわ存在感を放つ日本製鋼所。広島に根付きながら、世界水準のモノづくりに携わりたいという方にとって、またとないチャンスに溢れた環境だと感じるインタビューでした。

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