2026.09.10
AI時代に、改めて考えたい「自分らしさ」という価値【キャリアコンサルタントのお役立ちコラム】
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、瀬川です。
今回は、AI時代に改めて考えたい「自分らしさ」という価値についてお話したいと思います。
※ この記事はリージョナルキャリア広島のメルマガに掲載されたものです。転載にあたり、一部修正を加えています。
AI時代に、改めて考えたい「自分らしさ」という価値
日常に溶け込むAI
最近、AIという言葉を目にしない日はほとんどなくなりました。
文章をつくる、情報を集める、資料をまとめる、アイデアを出す――。
これまで人が時間をかけて行っていた仕事を、生成AIが驚くほど短時間でこなすようになっています。
こうした変化を前に、「自分の仕事もいつかAIに置き換えられるのでは」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
では、AIが当たり前に使われる社会で、私たち一人ひとりに求められるものは何なのでしょうか。

AIの時代に価値を生み出すものとは
先日、あるシンクタンクのサイトでこんな記事を読みました。
知識の量や情報処理の速さ、一定水準のアウトプットといった標準化が可能な領域は、これからますますAIが得意とする領域になっていく。
一方で、その人がこれまでどんな経験をしてきたのか。何を大切にしているのか。物事をどのような視点から捉えるのか。人とどう関わるのか。
これからの時代に「価値を生み出す源泉になる」のは、こうした一人ひとりの「唯一無二性」だ、というものです。
AIには決して代替できない能力とは何か。そして人間の価値は、いったい何によってもたらされるのか。この本質的な問いに答えるための鍵として、バラベル氏が繰り返し立ち返るのが「唯一無二性」という概念である。個人の資質や豊かな感性、固有の価値観、さらにはこれまでの経験や文化的背景といった、一人ひとりの唯一無二性こそが、これからの不確実な時代において価値を生み出す源泉になると説く。
※引用:AI時代になぜ「唯一無二性(singularité)」が鍵となるのか ミシェル・バラベル(Michel BARABEL)氏 / リクルートワークス研究所
この「唯一無二性」をもう少し身近な言葉に置き換えると、「個性」や「その人らしさ」なのではないか、と私は思います。
こうした「個性」や「その人らしさ」が大切なのは、転職活動でも同じです。
例えば、同じ会社で同じ仕事を経験してきた二人がいたとしても、仕事に取り組む姿勢、周囲との関係の築き方、困難に直面したときの判断、そこから得た学び......。どれもまったく同じ、ということはありません。
資格やスキル、勤務先、役職といった履歴書や職務経歴書に書きやすい情報だけでは表現できない部分に、その人ならではの価値があります。
私たちも日々多くの方の転職をお手伝いしていますが、企業にご紹介する際、経歴やスキルだけではなく、「どんな人なのか」「何を大切にして仕事をしてきたのか」といった人物面をお伝えすることを大切にしています。
自分「らしさ」を知る

AIが普及すればするほど、「何ができるか」だけでは人と人との差が見えにくくなるのかもしれません。
だからこそ、これからのキャリアを考えるうえでは、
「自分は何ができるのか」
だけでなく、
「自分はどんな人間なのか」
「仕事をするうえで何を大切にしているのか」
「これまでの経験から何を学んできたのか」
「自分だからこそ提供できる価値は何なのか」
を考えてみることが、これまで以上に大切になるのではないでしょうか。
AIを使わない、AIに負けない、と考えるのではなく、AIを上手に活用しながら、自分だからこそ生み出せる価値を磨いていく。
その出発点は、新しいスキルを身につけることではなく、意外にも、自分自身の「らしさ」を改めて知ることなのかもしれません。
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