2017.04.03
都市部との"隔たり"<広島の転職・キャリアコラム2017年4月号>
少し遅めの桜も咲き始め、いよいよ新年度のスタートです。今回は、U・Iターン転職希望者の方々から伺うお話の中から、地方企業と都市部企業との隔たりについて考えてみたいと思います。
1. 休日休暇
最近になり、選考が進んだ段階で候補者やその配偶者からチェックが入る項目の一つに、休日休暇があります。U・Iターン転職を希望する候補者は、ある程度収入が減少する可能性があることを、予めご理解いただいている場合がほとんどです。しかし例えば、転職に伴って年間休日が126日から105日に減少し、年収が700万円から500万円に減ったと仮定すると・・。年間で勤務日数が21日増え、 1日当たりに換算した場合の給与は4割近く少なくなってしまう計算になり、かなりのインパクトです。近年都市部では、勤務時間の短縮や積極的な休暇取得が奨励される傾向にありますので、候補者はまだまだ休暇の少ない地方本社の企業に対してギャップを感じることがあるようです。
2. 人事評価制度
もう一つ、地方で採用活動が上手くいかない要因に、終身雇用や高度成長を前提とした、現在の雇用環境にマッチしていない人事評価制度が、いまだに多く運用されていることがあげられます。長らく運用されてきた人事評価制度そのものを、抜本的に改革することは容易ではないと思います。しかし現在のように人材が流動的になり、また労働人口も減少していく社会を前提とすると、旧来型の制度は、時代に即して見直すタイミングが到来しているのではないか、と感じます。実際、都市部の企業は人事制度の改革に非常に積極的です。近年の人事評価の傾向は「どう行動することが評価に繋がるか」を明確にすることにあります。現在の雇用環境において働く人のモチベーションを維持するためには、客観的に見て理解しやすく、評価に納得できる制度を整えることが重要であるといえます。
今回は、すぐに変更することが難しい内容も含めあえて触れましたが、現在のような採用難時代の対策の一つとして、ご参考になれば幸いです。
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