転職成功者インタビュー | リージョナルHERO
暮らしたい場所へのリージョナル転職を成功させたHERO
広島へのリージョナル転職を見事実現された候補者の前田涼太さん(仮名)にインタビューしました。
前田涼太さん(仮名)は、神奈川から広島、そして、SEから銀行員への転職を成功させたリージョナルヒーローだ。子育てのしやすさを考えて、ふるさとへのUターンを決意した前田さん。だが前田さんには、どうしても譲れないものがあった。それは、仕事の達成感。神奈川ではSEとして、100名以上が関わるプロジェクトで活躍してきた。規模の小さな仕事では満足できないことが、自分自身でわかっていたのだ。オファーが多数あったが、「自分が本当に納得できる仕事・会社がくるまで待つ」と断り続けた。ついには、「このまま神奈川に残る」という覚悟もちらついた頃、ライフサイズから意外な提案が届く。「銀行を受けてみませんか?」仕事への熱い思いと、妥協しない姿勢が、予想外の出会いを導いた。
- プロフィール株式会社広島銀行 前田涼太さん(仮名) 29歳/大学卒
- 転職活動【転職回数】0回【転職期間】エントリーから内定まで90日間
職業 | SE | 職業 | SE |
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業界 | システム開発 | 業界 | 銀行業 |
仕事内容 | 損害保険関連システムの開発・運用・保守 | 仕事内容 | 金融システムの開発・運用・保守 |
銀行のIT統括部で、システムの開発に携わっています。営業所から出てきた日々の問題点から課題を抽出し、改善方法を考えています。考えた改善方法をSEに発注し、その後のプロジェクト管理も行っています。
大学を卒業後、保険会社に就職し、5年間SEをしていました。100人を超えるプロジェクトの一員として、システム開発をしていました。
ずっと神奈川に住んでいましたが、自分も妻も、もともとは広島出身。いつかは戻りたいと思っていました。その思いが強くなったのは、二人目の子どもが生まれてからです。神奈川には、頼れる人が周りにいません。親の支えがないと子育てがつらいと感じるようになりました。
転職サイトに登録しました。希望職種はSEでした。スカウトメールが毎週のように届きましたが、魅力的だと感じるものはありませんでした。会社の業態にはこだわりはありませんでしたが、取り組む案件の規模には、妥協したくないと思っていました。また、地方といっても、広島の物価は東京とあまり変わらないので、給与は前職と同水準を希望していました。自分が納得できるような話はなかなか届きませんでしたが、焦りはなかったです。最終的には「神奈川に残る」ということも視野に入れていましたので、いい話がくるまで待とうと決めていました。その中で、ライフサイズさんから、現職の銀行を紹介してもらい、面接を受けました。
面接官の方からは、応募した動機や、入社後どんなことをやりたいのか、という質問を受けました。自分としては、今の銀行は扱う商品が拡大しているので、前職とのシナジーがあるということや、基幹システムに携わっていきたい、ということを話しました。話す原稿は、あらかじめ用意しておきました。ちょうど前の会社で忙しいプロジェクトに携わっている時だったので、終電で家に帰ってから原稿を書いていましたね。面接は全部で2回あって、どちらも休みを取って新幹線で広島に通いました。
仕事内容と様々なプロジェクトに携われることが魅力的でした。様々なプロジェクトに取り組んでいる銀行で、システムの再構築の時期だという話も聞き、大きなプロジェクトに携わることができそうだと思いました。給与も、活躍出来れば前職に追いつきそうだと感じたことがポイントでした。
仕事の幅が広がりました。以前はシステム開発だけをやっていればよかったのですが、今は日々のシステムにかかっているコストの計算や値段交渉といった仕事も担っています。また以前は、ユーザーの要望をもとにシステムを作るだけでしたが、今は何が問題なのかを見つけ、考え、ゼロから作り出す仕事になりました。それがこの仕事の魅力的な部分です。ただ、前職との違いに戸惑うこともありました。一言でいうと、銀行員としてのふるまいが求められるようになったこと。例えば服装も、前の職場は年中カジュアルな服装で働いていましたが、今はネクタイが欠かせません。お客様や役職者への挨拶も大切ですし、行内の伝統や慣習もあります。分からないことは、担当の指導員に教えていただきながら、少しずつ覚えているところです。
家に帰る時間は前より早くなりました。特に今は研修中の身なので、17時半にはあがることができます。現在は、私と妻、両方の実家から車で30分ほどの場所で暮らしています。私自身の生活はあまり変わらないですが、気軽に自分の実家へ帰れるので、妻はかなり楽になったと思います。
先ほども話したように、ゼロから作り出せる仕事ができるようになったこと。生活面でいうと、いつでもサポートしてくれる両親が近くにいることです。安心感があります。あとは、「魚介類がおいしいね」と夫婦でよく話しています。広島に帰ってみて、改めて感じました。それから、広島カープの情報がたくさんあることもうれしいです。ファンなんで(笑)。
課題は、車を買わないといけないことですね。神奈川では必要ありませんでしたが、広島では車がないと不便ですから。収入は下がりましたが、広島は家賃も安いので、トントンといったところでしょうか。
要は、「自分が仕事に何を求めるのか」ということだと思います。僕の場合は、それが「達成感」だったということ。家族のための転職ではあるのですが、そこは妥協したくないと思っていました。自分が納得して選んだ場所だからこそ、苦労があっても、頑張れると思うので。 それから、キャリアコンサルタントのアドバイスを素直に受けとめていくと、よりスムーズに転職活動を進めていけると思います。私も、アドバイスをもとに面接の原稿を書きました。その上、事前にスカイプで面接の練習をし、添削してもらいました。担当のコンサルタントが1対1で相談にのってくださったことが、とてもありがたかったですね。
株式会社ライフサイズ 原田 昌和
SEとしてキャリアをスタートさせ、直近ではリーダーとして活躍しておられた前田さん。転職理由をお聞きすると、お子さんの将来を考えて地元広島にUターンしたいとのこと。的確なコミュニケーションも相まって、失礼ながら"お若いのにしっかりした方だな"という印象でした。その後ご紹介させて頂いた広島銀行様との面接前には、「志望動機やご自身の強みなどを整理しておいてください」とだけお伝えしたのですが、それぞれを具体的に箇条書きしたものを事前にご用意頂き、"やはりしっかりした方だな"とあらためて感じたのを覚えています。前田さんのそういった面は広島銀行様にも十分伝わり、コミュニケーションスキルやリーダーシップも評価を受け、「将来性が強く期待できる」とのことで満場一致の採用となりました。銀行での業務経験はない前田さんですが、持ち味を活かして早期にご活躍頂けることと期待しています。