地域情報ブログ

企業2022.06.17

広島が生んだ国内屈指のベッドメーカー、ドリームベッド。世界のトップブランドから信頼を獲得する理由とは?

リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。先日、TBSで放送中の『がっちりマンデー!!』にて、弊社取引先のドリームベッド株式会社が取り上げられていました。

広島に縁がある方は同社をご存知の方も多いかもしれませんが、あらためて、番組で取り上げられた内容にも触れながら同社について紹介したいと思います。

がっちりマンデー.jpg

(画像出典:番組Instagram)

70年以上にわたり、日本人の「眠り」を支える

ドリームベッドは戦後間もない1950年(昭和25年)に広島で創業。

創業者の渡辺礼市氏(故人)は、終戦後の社会奉仕事業として、市内中心部の練兵場跡にあった建物を借りて、引揚者や戦災者たちの社会復帰を支援する活動を始めます。

教材や生活用品など様々なものが作られていた作業場でしたが、やがて、広島に駐留していた米軍やオーストラリア軍の宿舎で使用されていたベッド、マットレスの修理が持ち込まれることになります。

「これからは日本の生活様式も西洋化し、ベッドが日本の一般家庭にも普及していく」-そう考えた渡辺氏は、『株式会社広島ベッド商会』を設立。1957年(昭和32年)には同社の製造部門が分離する形で、現在の『ドリームベッド株式会社』が誕生しました。

社会奉仕事業をルーツとしていることから、「顧客の要望を大切にし、コストを抑えながら品質の高い製品を自社でつくる」という精神が、現在でも経営姿勢として受け継がれています。

広島ベッド商会.jpg

(画像出典:kaguha)

2003年には、製造や販売など分かれていたグループ企業10社を統合し、"製販一体"の体制に。また、2021年には東証二部(現:スタンダード)に新規上場。創業70年を超え、さらに進化を続けながら人々の「眠り」を支えています。

海外トップブランドに技術提供を受ける国内屈指のベッドメーカー

そんなドリームベッドの最大の強みは、海外トップブランドとのライセンス契約にあります。

全米シェアトップクラスの高級ベッドブランド『Serta(サータ)』を始め、布張りのベッドフレームが人気のドイツ『RUF(ルフ)』、高級ソファーやリビング品を手掛けるフランスのトップメーカー『ligne roset(リーン・ロゼ)』など、各国を代表するハイブランドと提携。これらの提携ブランド製品を、自社工場で生産しています。

単なる販売代理ではなく、各ブランドが持つ特許や商標・ノウハウの提供を受け、製品が日本の市場に合うようにサイズやディテールに手を加えながらオリジナル製品として展開できるライセンスを保有。これによって輸入コストなどを抑えながら、資材調達から製造、販売、スピーディーなアフターサービスまで一貫して行うことが可能になっています。

また、社名を冠した自社ブランド『dream bed』や、日本で唯一のウォーターベッドブランド『WATER WORLD』も同社の主要ブランドとして名を連ねています。

ドリームベッド主要ブランド.jpg

(画像出典:ドリームベッド)

世界の名だたるブランドから信頼を獲得している理由

番組内では、なぜ海外トップブランドがドリームベッドとライセンス契約を結ぶのか、その理由にもスポットを当てていました。

理由は大きく2つ。まず1つは、『専用の製造機械を持っていること』です。例えばサータ社のマットレスでは、硬さの異なるポケットコイルがマットレス内に無数に並べられています。このコイルを一つずつ手で並べていくには、かなりの手間と時間がかかります。

そこでドリームベッドは、あらかじめ硬さの異なるコイルを順番に並べ、それが数珠のように繋がった"1本"をつくれる機械を自社開発しました。あとはマットレス内に折りたたむように並べていけば効率的に生産できるというわけです。

それから2つ目は、『熟練職人の技術があること』です。例えばマットレスはウレタンなどが何層も重なっているため、機械ではムラなく詰めることができません。そこで、職人が一つずつ手作業で調整しながら詰めていくのです。

リーン・ロゼのソファーも、ウレタンをカットする以外はすべて手作業。こうした細部にこだわり、"確実に出来る"技術力がドリームベッドのスゴさと紹介されていました。

ドリームベッドの職人.jpg

(画像出典:東京商工リサーチ、じもナビ)

ドリームベッドを支える中途入社人材

ドリームベッドの技術力や、経営の屋台骨を支えている社員の中には、中途入社の人材も少なくありません。

実際に、私たちがお引き合わせした村田さんは、「ドリームベッドでリーン・ロゼのソファーをつくりたい!」と、石川県から移住転職されました。また、サービス業界から転職した杉田さんは経営企画担当として上場準備を推進され、外食業界出身の坂本さんは総務担当として人材採用を担っていらっしゃいます。

異なるバックグラウンドを持つ中途入社人材が、それぞれの強みを活かして活躍できる--キャリアコンサルタントの視点から言えば、これは「良い会社」の条件の一つだと感じます。

同社は今後も中途採用の強化を見据えており、小出社長を筆頭に、受け入れ体制づくりや仕組みづくりに注力しています。もし転職先としてご興味をお持ちの方は、ぜひ求人情報をご覧ください。

※募集状況によっては求人が表示されない場合がございます。あらかじめご了承ください。

ドリームベッドの求人情報

様々なメーカーがひしめく製造業の街・広島にあって、独自の存在感を放つドリームベッド。同社のようにキラリと光る広島の企業の魅力をこれからも発信していきたいと思います。

(参考)転職者・社長インタビュー

<転職者インタビュー>

ドリームベッド村田さん.png
ドリームベッド杉田さん.png
ドリームベッド坂本さん.png

<社長インタビュー>

ドリームベッド小出社長.png

この記事を書いた人

チーフコンサルタント 
原田 昌和

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